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面接

「ここがアリサの宿、綺麗で豪華な宿だな。冒険者は来ないな、お金が勿体ない」


中に入ると受付の女性は制服だ。着ている服は宿屋の支給の制服かな私服には見えない。


「何か御用ですか?」


あれ、名前を聞いてくるの忘れた。


「すいません、こちらにお泊りの方に会いに来たのですが、名前を聞いてないので分からないんです。また来ます」


「もしや、ギルドの依頼の面接ですか?」


「はい、そうなんですけど、どうしてそれを」


「お泊りのお客様からギルドの依頼の面接で訪ねえ来た人がいたら知らせる様に承っているので、お知らせして来ますので、こちらでお待ち下さい」


「はい、お願いします」


綺麗な内装だな、一流の宿屋だな。対応も完璧だ、ホテルのロービーにいる感じだな。


「こちらです」


来たみたいだな。


「お待たせした、面接の子は君の事かな?」


「はじめまして、ユーリです。雑用の面接を受けたいと思いまして、伺いました」


男性の後ろには女性と女の子がいる。奥さんと娘さんかな。


「では、部屋で話そうか仕事の説明が長いので」


「はい、お願いします」


あれ、2人は宿屋から出て行ったよ。


男性の後に続いて行くと、2階の部屋に来た。


「さあ掛けてくれ」


「はい」


座り心地がいい椅子だ。


「君は何歳なんだ」


「夏生まれなので14歳になります。失礼かもしれませんが、お名前を教えて貰えませんか、ギルドで確認してくるのを忘れたので」


「これは失礼した、まだ名乗っていなかったな。私はロードと言う、家内はアメリア、娘はミア」


「ロードさん、説明をお願いします」


「私は行商人だ、旅をしながら商いをしている。この街でも商品を売ったり買ったりしている。私を含めて3人で商いをしていて、家族を入れて5人で旅をしている。目的地はないが旅の最後に訪れるのがこの街カルテアになる。ここから始まると考えて貰っていい。警護の冒険者が6人に雑用として1人を雇うつもりだ。警護の冒険者は昨日決まった、何か質問はあるかな?」


「はい、冒険者の警護が6人では少なくないですか?」


「私は3台の荷馬車を持っているが、そんなに多くの警護を雇うよ余裕はない。何かあれば私も戦うし他の2人も戦える、最大9人で戦う事になる。どうだ怖気づいたか?」


「いえ、魔物や盗賊等の数が多い時はどうするのかと思いまして」


「そうだな、その時になってみないと分からないな」


人によって常識は違う、ロードさんはいつも警護が6人かな。


「雑用は何をするんですか?」


「そうだな、戦闘以外全てだと思って欲しい。商いの手伝いをする事もあるかも知れないし、家内と娘の面倒を見え貰う事もあるかも知れない。大変だと思う、旅は長い、雑用もしないといけないどうだ一緒に行きたいと思うか?」


「長い旅をしてみたくて面接を受けに来ました、雑用も頑張ります。僕を雇って貰えませんか?」


「見た目は幼いがいいだろう、頑張ってくれ」


ロードさんが手を出したので握手をした。


「お願いがあります、ご飯は干し肉でお願いします」


「干し肉、私達は料理をしてそれを食事にしているんだけどそれではダメなのかい」


「旅には干し肉なんです、絶対に」


「面白いな、それでは干し肉を用意しよう」


「ありがとうございます」


面接は終わったが、いつ行くのか聞くのを忘れてた。


「それで、いつ出発ですか?」


「ああそうか、言うのを忘れていた、予定では3日後だったが君が来てくれたので2日後にしたい大丈夫かな?」


「はい、2日後の何処に行けばいいですか?」


「南門だ、日が昇って少し経ったら出発だ」


「分かりました」


説明はそんなに長くなかったな。僕に決定して良かったな。


そうだ、市場に行こう、レティさんのサンドイッチを作らないと。


ロードさんと集合の事を再度確認にして僕は宿を後にした。






聞き忘れた、予定ではいつ頃帰って来るんだろう。


「亀亀、食事だよ。長い旅に出るんだ、次はいつ来れるか分からない。元気でね」


港に戻ると豪華客船シーラ号が停泊していた。


「シーラさんがこの国にいる時は停泊しているんだろうな。シーラさんは凄い貴族だろう、聞いてはいけないけど」


周りを見るとパクパク号がいない、クリストファー船長は航海中だ。


市場に戻り今度こそ材料を買う。


「ユーリ、松茸はもう無いの?」


「ありませんよ、同じ効果の薬が発売されるそうですよ」


「そうなの、安いといいわね」


カーヤさんに長い旅に出る事を報告して食材を揃えた。




料理が出来るとカードと料理を届ける為にギルドに来た。


仕事中のレティさんがいるカウンターに料理を載せた。


「出来ましたよ、レティさんの好きな新しい料理が」


「本当に、わ~沢山作ってくれたのね。見た事ないのばかり・・・・・こんなに新しい料理があるの、帰りたい、それですぐに食べたい。でも仕事が」


凄い笑顔だ、そんなに楽しみだったのか。


「はいカード、お金は計画的に」


「ユーリ、ありがとう」




出発が明日なので朝から忙しい。


宿を始めたが、家具を揃えてなかったので各部屋に洋服ダンスとテーブルと簡単な椅子を6セット作る事にした。


手慣れているので、材料を先に切って面取りをして組み立てる。


お昼過ぎには4セット出来たので、厨房に降りて中を確認した。


ほぼ出来ているので後は足りない物を買うだけだ。


冷えるんです改の中は何も入っていない。


冷えるんですが有るけど旅に持って行こうか悩むな。


「武器もないのに冷えるんですを持って行くのは無しだな。食べ物と飲み物は支給して貰えるんだか置いて行こう」


製作に戻って、家具が出来たのでそれぞれの部屋に足りない物が無いか確認した。うん、何とかなったな。


「ノーラさん達の家具が無い」


急いで家具を考えた、住んでいて長く使える様に大きいサイズだな。


ノーラさんのベットの下に置く家具なので大きさは小さいけど数を増やした。


「ユーリ、夜ご飯よ」


「は~い」




夜ご飯が終わったので、明日の事を伝えよう。


「明日、長い旅に出るので説明をします。行商の旅なのでいつ帰って来れるか分かりません、それで支配人の娘さんのノーラさんにこの宿屋兼お食事処を譲渡とします。この書類にサインして下さい」


ニコルさん家族は驚いた、僕も驚いたよ、僕の土地だと言われた時は。


「え、どうして譲渡なのユーリのでしょう」


「説明します、譲渡はノーラさんが最初に来た時から決めてました。譲る機会が今日になりました。この土地は僕が寝ていただけで譲り受けた、理由はありませんでした。ノーラさん達にも理由はありませんけど、僕が旅に出ている間に何かあった場合に住んでいる人が権利を持っている方がいい、後この家族カードを置いて行きます。これで食事処も営業して下さい。おじさんの夢はまだ続きます。立派な食事処の料理を作って下さい。それと屋根裏部屋は僕のですから、あれはあげません」


「旅はそんなに危険なの、何かあったらてもしかして」


「あの旅の事ではなくて、店で何か起きた時の責任者がここに居ないといけないと言ったんです」


「ああそうか、何かはここの事なんだ」


「そうですよ」


「いいのかい、ユーリ君。ここは君の物なのに」


「簡単に説明すると、僕は東の大陸に実家があります、この街に住むつもりは無いんです、いつか東の大陸に帰るので、それまで屋根裏が僕の家です」


「そうか、東の大陸から来たのか、どんな所なんだい」


「ここと変わりませんけど、東の方が生活が安定していて生活がしやすいです。魔物の数がこの大陸より少ない様に思います」


「そうか、そんなに変わらないのか」


「ユーリ君、何で娘に譲渡なの?」


「カティさん、実は色々考えてニコルさんだと心配なのでノーラさんにしただけです。カティさんにしてもいいですよ」


「ノーラでいいです」


「ユーリ君、私ではそんなに心配なのかい」


「まあ誰でもいいけど、ノーラさんが一番しっかりしてそうなだけです」


「ありがとう、美味しい食事を作るよ。それが私の夢だからないな」


準個室はいいな、会話は聞こえても他の準個室からは顔が見えない。


僕は皆の顔を1人ずつ見て笑顔で。


「この店をよろしくお願いします」


「こちらこそ、ありがとう」


「ユーリ、ありがとう。気を付けてね」


「僕なら大丈夫だよ、逃げ足は速いの知っているでしょう」


「そんなに速いのか」


「魔物がユーリを追いかけて追いつけないのよ、そのうえ魔物は疲れて倒れたの。ユーリは魔物にもっと鍛えろと言っていたわ、それにオークを15体も倒したのよ、一瞬で」


「「ええ~」」


「寝ますね、お土産はないです、お金が無いので。おやすみ」


「「「おやすみ」」」




珍しく早起きをしてしまった。


「いや~、スッキリした~、面倒な責任が無くなったな。土地と船だもんな、あの騎士の人は子供にあげるなら・・・・・この世界では子供に何をあげるんだ、お菓子は甘いの物しかないし、干し肉だよな、他に思いつかないな。初めて早起きしたのにな、遅刻か、いや、あと5分と皆は言って2度寝だな」


肉丸なら誰でも喜びそうだな。


まだ空は暗いので集合時間には早い。腕立て伏せ取り敢えず200回するかな。


「のんびりと腕に負荷が掛かる様に1・・・2・・・・3・・・・・」


高校の時に200回出来たけど、やる時間が勿体ないと200回出来た日の3日後には止めた。


家の廊下でしていたので邪魔だと言われた、100回位が疲れてきて頑張りどころだった。


150回を越すと終わりが近く感じて頑張れた。


「198・・・・・199・・・・・200。のんびりしても疲れない、異世界の体は体力が違うのかな」


「ガラガラガラ~、ガラガラガラ~、ガラガラガラ~、ガラガラガラ~、ガラガラガラ~、」


大きい馬車が3台来たな、あの馬車だろうな。


馬車からロードさんが降りて来た。


「ユーリ、おはよう」


「おはようございます」


「君は私達と同じ馬車だ御者台に乗ってくれ」


「はい」


ロードさんは2台目の馬車から降りて来たので2台目が僕が乗る馬車だ。


1台目の馬車に冒険者2人とロードさんの部下の人が乗っていて、荷台の後ろにも冒険者が一人乗っている。


「はじめまして、よろしくお願いします」


「こちらこそ、よろしく」


お辞儀をして2台目の御者台に乗る。


「さあ、皆出発だ~」


ロードさんの声で先頭の馬車が動き出だした。


何か行動を起こすと忘れている事があるんだけど、今回はないよな。



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