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亀亀の食べ物

「屋根の形になったな。材料を置くのに落ちるかと思った」


ハァ~、良かったな材料も僕も落ちないで。


3階の四隅にこれから使う材料を下から持って来て置いていたら、置く瞬間に骨組みの外に滑る様に落ちそうになって、慌てて力をいれて踏み止まる事が出来た。材料を置いたところには長い木材を敷き詰めているので、木材の端の方に乗らなければ、荷物を置いたり出来るだろう。


落ちなくて安心した僕は、下に視線を向けると、骨組みだけの家だが立派な家が出来るような気がした。


「今のところ完璧だ、親方上手くいってます、以上報告です」


取り合えず、親方の指導の下で家を建てているつもりになる。


「親方、屋根が難しいかもしれません、アイデアを下さい・・・・自分で考えろですと、考えろか・・・ここが凄いJAPANを見とけば良かった、あれには凄い事が素人でも出来る様にプロが教えてくれていたんだ」


薪の作り方と井戸の掘り方、それに効率よく燃える釜戸だ。




「親方、なにか良いアイデアはありませんか、全部木材で作りたいんです」


親方は「う~ん、う~ん」と考えてくれている。


高校生は、そんなに色々知らないしな、叔父さんが電気工事士だったけど、ビルの工事とか工場とかが多くて個人の家の仕事はなかったんだよな。個人の家のアンテナは手伝いで付けに行ったな。


「おおそうだ、面倒だが木材の表面を焼くと耐久性と雨とかに強くなるぞ」


「そんな方法があるのか、親方に聞いて良かったです、まだ屋根も外壁も出来てないので、その方法で作ります」


流石だ親方、木材を焼くか・・・・・バナーは無いよな。焦がすだけなんだろう、火事にならない様に注意が必要だな。


「なにか手伝うか、大変だろう」


「大変ですが、自分のペースで作っているので、手伝いよりも分からない事を教えて貰えた方がうれしいです」


「いつでも相談に来い、分からない事は何でも教えるからな」


こんなに親切でいいのだろうか、何か差し入れでもしたいけど・・・・・・いつかしよう、約束だ。


「ありがとうございます」


良いアイデアを貰った僕はお礼を言って木工工房を後にした。





親方に教えて貰って、表面を焼いていたら誰かが目の前に立つていた。


「君、困るよ、周りから臭いと騎士団に報告がきたんだ」


「すいません、何処で作業をしたらいいですか?」


「街の外ならどこでしても大丈夫だよ」


街の外か、運んでやるしかないな。


「ご迷惑をお掛けしました」


注意されたのでここでは出来ない、荷馬車を借りて街の外で木材に焼き入れだ。






「おばさん、こんにちは」


「ユーリ、こんにちは。今日はどうしたんだい」


おばさんは、商品の陳列を直していた、みんなが確認するのに手に取るので、その後に落ちない様に並べ替えたりするんだよな。勿論、お客さんがいなくなった後に。


「木材を街の外に運ぶんだけど荷車を貸して欲しいんです?」


「うちの荷車は小さいよ、ほらあそこにあるよ」


確かに小さいか、木材が荷車から出すぎるな。


「ありがとう、載せる木材が長いので、他で探してみるね」


「冒険はどうだい、頑張っているのかね?」


「冒険じゃなくて、今は荷物運びしかしてないんだ。冒険者の装備が買えないから、少しづつ貯めて装備を揃えてるところ」


「何かと物価が高いから大変ね」


「しょうがないよ、みんな一緒だしコツコツ貯めるよ」


「慌てず、のんびりとしなさいよ。冒険は危険なんだから」


「ありがとう、荷車探しに行くね」


おばさんにお礼を言って手を振ると、市場の中に置かれている大きい荷車を探しに向かった。





「うちの荷車を借りたいだって、見てみろよ、ゴミが一杯だ。あれを自分で何とかするなら貸してもいいぞ」


荷車は大きい、木材も沢山運べる。荷車の上には食品のゴミが山積みになっている。


話している間にも近くの露店から捨てに来る人がいる。共同のゴミ用の荷車かもしれない。


迷惑を掛けるわけにいかないので聞いてみる。


「ゴミが載っている荷車が少しの間なくても大丈夫ですか?」


「俺は困らないけど、露天の奴らが困るかもしれないな」


そうだ、ゴミを集めれば少しの間はゴミが出ないよな。


おお、これは久しぶりの一遍だ。ゴミを集めるぞ。




「ゴミの回収に来ました」


「え、頼んでないよ」


「こちらの都合なので持っていきます」


「ああそうなの、助かる」




「ゴミの回収に来ました」


「ありがとう」




「ゴミの回収に来ました」


「さっき持っていったよ」


「ご苦労さまです」




「ゴミの回収に来ました」


「手伝いますか?」


「大丈夫です」





一遍に集めたゴミの山の荷車を引いて街を出る。南門の横には港に続く海路がある東の海に向かっている。


門から出て海路の横を通って海に向かって荷車を引いて歩く。


「ガラガラガラ~」


左の回路を見ると中型船が何隻も港に向かっているのが分からる、僕が乗った船は小型だったんだな。


海に向かって行くと、海面よりだいぶ高い所で断崖絶壁の様だ。


「亀亀ご飯です、沢山持って来たけど君は大きいから足りないでしょうが我慢です、僕もたまに我慢します。また持ってこれたら来ます。大きくは・・・・育っているので、飛ぶ練習をしといて下さい。異世界なんだから飛べます」


魔法の練習で「テレパス」・・・・意思は通じたはずだ。初めての魔法か・・・通じたはず。





「面白いぞ、巨大つくね焼きを見たいるみたいだ」


石を沢山並べて焼き鳥を焼く台の大きいのを作って木を焼いている。


焼き始めて、焼いた板で出来た外壁を見た事があるのを思い出した。あれは焼けたのではなくて建築の技法だったんだ。


焼けない様に巨大つくねを裏返す。普段の筋トレのお陰で重い木材も簡単に裏返せる。


大量の木材を運んで来たが、ここにあるのは外壁にと屋根に使う木材で、内装用の木材は今も山の様に積まれている。


焼く作業は、巨大焼き鳥台のお陰で、一度に焼ける木材が多くて一日で終わる事が出来た。


朝から焼いて、お昼過ぎに終わったので荷車を借りに行く。





「亀亀ご飯です。こないだよりも少ないです。飛ぶ練習はしてますか、是非飛べる様になって下さい、また来ます」


亀亀に食事をあげて焼き板を運ぶ、夜まで荷車を借りたので怒られた。


「ゴミを持ってい行きなさい、あんなに溜まっている」


「夜はゴミが多いですね、助かります」


「助かります?」


「いえ、頑張ります」


おじさんに言われて食事を届けようと門に行ったが夜だから入れなくなると教えられて諦めた。


夜に街の外に出ると戻れないのを思い出した。


もしかしたら、海路の横の街の外壁の通路が海に続いているのでそこに行ってみたら、海まで行けた。


「亀亀、夜ご飯です。次は当分の間来れません、こちらの海にも遊びに来て下さい」


「ガラガラガラ~」




「おじさん、久しぶりです。何処に居たんですか?」


屋根の板を張り終わって、壁の板張りを始めようと準備をしていたら、空き地を一緒に利用していたおじさんが久しぶりに現れた。


「ユーリ君、久しぶりだね。これは凄いな、三階建てでなんと立派な作りだ。材木も出来だけ丁寧に加工してある、これなら防水効果もありカビと腐敗強いだろう。これは焼き板技法か、凄いぞこの技法を知ってるなんて驚きだ」


「教えて貰ったんです。木材だけの家を作るのに何かいい方法はないかと、それなら焼き板がいいと、大変だけれどこの技法なら木材だけの家も建てれると」


「余程腕のいい職人さんなんだろう。ところで木材は足りているかね」


あれ・・・・


「えええ~、おじさんが置いて・・・・どうやって転移魔法を覚えたんですか?」


「アハハ、魔法じゃないよ。私は材木屋だ、元だけど。ユーリが木材を買うお金が無いと言っていたから倅に頼んだんだ。久しぶりに家に帰ったよ、ユーリ君のお陰だな」


「何言ってるんですか、家に帰ると決めたのはおじさんで、僕は木材を・・・・・出世払いして下さい」


「気にするなよ、木材を頼みに行かなければ家に帰る勇気もなかったんだ。倅の家族に温かく迎えられて嬉しいんだ」


「おじさん、泣いてますよ」


「泣いてないよ、ユーリが泣いているぞ」


「僕はもらい泣きはしてません、お店は息子さんが継いだんですね」


「経営の行き違いで家を出た、その後を倅が継いでくれていた」


「それなら尚更、僕は出世払いにします。今はおじさんのお店ではありません。おじさんの紹介で出世払いです。僕は子供です、これから必ず出世します。さあおじさん、分からないところを教えて下さい」


「ああそうだな、今はこの家を完成させよう何を手伝えばいいんだ」


「お店の手伝い」


「それはないだろ、お願いだ手伝わしてくれ」


「邪魔」


「邪魔しないから、いいだろう」


「見学を許可します」





おじさんが見学・・・・何かうるさく言っていた・・アドバイス?


屋根が完成した、外壁は家の前の部分を残すだけになった。


おじさんが、釘を使わないでどうやって強度を出しているんだと言ったので『秘密』と答えといた。


僕にも分からないが日本人のほとんどの人が知っている技法だ。


秘密と言ったが分からないんだよね、つなぎ目を見せて『こんな感じです』と説明した。


おじさんは博士なのか、なるほどと言ってからブツブツと何か言っていた。


おじさんは『なるほど』と言って帰って行った。


帰れる所があるのはいい事だ。


木材を全て1階に入れる、今まで雨が降らないかったがこれ以上外に置いときたくなかった。





「亀亀、何でか食べ物が減ってきたんだよ、いつもの半分位しかない」


いつもの様に魔法で会話して、港に戻る。この頃は門から出ないですむので城壁の横の通路から海に来ている。


「あの船は中型船だな、乗っている人の雰囲気が暗い様な感じだな」


荷車を引いて港に戻って行くと、右に旋回した船が目の前を通って行った。


「あの船も雰囲気が暗いな、どこから帰って来たのかな」




「おじさん、ありがとう荷車返すね」


材木を運ばなくなったが、おじさんがゴミを捨てるのをして欲しいとお願いされたので、時間が有る時は手伝いますと伝えた。亀亀のご飯にもなるので引き受けた。


「ありがとう、いつも悪いな。もうすぐお祭りだな」


お祭りか、盆踊りで金魚屋のおじさんの手伝いをしたんだよな。


何故かとうもろこしを焼いて売る屋台だったんだ。


盆踊りは大きい公園で行われたんだ、踊るからすくった金魚が邪魔になるのでダメだったのかな。


あの時に聞いとけば理由を知る事が出来たな。


「どこでするの、お祭りは?」


「ここさ、市場と広場が近いから凄い人出だぞ、俺も何か露店をするんだ。食べ物の露店が凄い数出店するんだ、ユーリは初めのてのお祭りだな」


お祭り・・・・カルテドにはなかったな。


「そうだね、なんのお祭りなの?」


「勿論豊作さ、街の周りに有る畑の一年の豊作を祈願するお祭りだ、まあ騒ぐだけで何か有るわけでは無いけどな」


「楽しそうだね」


おじさんにお礼を言って空き地に・・・・家と読んでいいのかな。家に帰る。

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