ちょっと変わるだけでこんなにも世界は変わる
──都市学園高等学校1年生入学式
「新入生代表、草部晶!」
「はい!」
「桜が満開になってきた今日この頃…」
俺の名前は草部晶、今年から高校生になる。入試の結果は学年2位だったらしいが首席のやつがどうやら新入生挨拶を断ったらしい。校長から同じクラスの女の子だと聞いている、確か名前は成宮葵だった気がする。
まぁ、そんな事はどうでもいい。自分で言うのもあれだが、俺は自分がイケメンだと自負している。これからの高校生活この顔を活かして彼女と友達作ってやるぜ!
「以上をもちまして、都市学園入学式を終わります。」
入学式が終わったみたいだ。今日は入学式だけだからもうこのまま解散らしい。せっかく入学して新学期が始まったんだからせめてクラスの集まりくらいすればいいのに…
1話「女の子って…」
猫がお腹の上でジャンプする。我が家での俺を起こすのはいつもこいつだ。ナオがいつも6時半に起こしてくれるので俺の部屋には目覚まし時計はいらない。
「はいはい、わかりましたよ。起きればいいんだろ、ナオ。いつもありがとな。」
俺は朝ごはんを食べるために起き、いつも通りテーブルに座りチョコスティックを食べた。ちょっと座席が大きくなってる気がするが、何ら変わりのないいつも通りの行動…のはずなんだけど…
「母さん、椅子大きくなった??」
「何言ってんの。可愛い顔しておかしなこと言うんだから。今日から授業も始まるんだししっかりしなさい」
「うん、ありがと」
やっぱり気のせいなのかな?体に違和感がある気がしたんだけど…って言うか母さん俺のこと『かわいい』って言っていなかったか?
(何かがいつもと違う気がしたんだけど気のせいかな?)
まぁ、同じことを気にし続けても仕方ないし学校に行くために着替えよう。
(でもその前にトイレに行きたい…今日は我慢もいつもほど出来そうにないし急ごう…)
そこで事件は起きた
「な、なんじゃこりゃー!!」
「母さん!お母さん!」
「なによ晶、トイレくらい静かに…ちょっと!パンツくらい上げなさい!みっともないわよ女の子なのに!」
「そうだよ!女の子になってるんだよ!」
そう、俺は恥ずかしいことに貧乳であったために気が付かなかったがどうやら女の子になってしまっていたらしい
「晶?何言ってるの?あなたは元々女の子でしょう?」
「え?」
「ほら、トイレもさっさと済まして早く学校行きなさい」
「う、うん」
俺は初めての女の子用の足し方を知った。こんな知り方したく無かった…
「おはよう」
(着いてしまった…学校に…しかも女の子の制服を着て!ちくしょう!部屋の鏡で見たけど見た目が完全に制服来ただけの可愛い女の子じゃねぇか!なんか嬉しい!)
「おはよう」
真っ先に返事をしてくれたのは首席だったという葵だ。
「おはよう葵ちゃん、俺の席どこかな?」
お母さんの反応を見るに周りからは元々女の子だという認識らしい、だとすれば女の子らしい話し方をするのが普通だろう(一人称は変えられなかったが)
「あぁ、あなたの席ならあそこ。前の黒板に座席表があるから確認し…」
「晶ちゃんおっはよ〜俺っ娘なんだぁ、わかいい〜」
「ねぇねぇ、中学生の時どんな人がいたの!?」
「入学式の挨拶って晶ちゃんが考えたの?やっぱり頭いい〜」
「いや、あの、俺、席の確認しに行きたいんだけど…」
「「「ねぇねぇ、晶ちゃん!」」」
(女の子って話し始めるとなかなか終わらないんだな…女の子って大変なんだな…)
晶は新学期早々に疲れ果てていた。
小説的なものを書くのは初めてですので、支離滅裂な文章になっていたりやけに硬かったりしたかも知れません。それでも、最後まで読んで頂いて感謝感激です