24話 学生時代にやっておけば…。
アルベロ先生の所で少しの間過ごした後、特に何もなくアルベロ先生の部屋から出て、少しだけ購買に寄って学園から去った。
いやだって、ご飯食べたら普通にやる事ないですし、食べたご飯もサンドイッチだったから、直ぐ食べ終わったし。…本当はおにぎりとか和食系が食べたい気分だったんだけど、アルベロ先生がカフェオレ後だったからサンドイッチに…その反動か、夕飯はガッツリ和食になった。うどん美味しかったわー。
「森の中で、オリエンテーション…?」
そんなこんなでリフレッシュ…はあまり出来なかったけど、それでも何だか少しだけ、仕事に向かう元気が出た気分になった所で、私の社会人になって初めての休日は終了した。
そして、ギルドに来て早々にこれである。…何でだろう、紙資料に書かれた内容を読むと…何だか頭に修学旅行の思い出がチラつくんだが。いやいや…今回同行者にルナさん居ないし、他二人の同期さんもそこまでアクティブな方でもないだろうし…うん、大丈夫大丈夫。
「まぁ、今回は新入職員が少ない上に一人は冒険者でもあるから、かなり小規模だ。オリエンテーションとはいえ、ギルドに勤めている職員なら最低限身に付けておかないといけない事を重点的にやるから、覚悟しとけ。」
「「はいっ!!」」
「は、はい。」
うーん、私って魔法と影の精霊に結構頼ってるからなぁ…普通なら野営する所を日帰りでしたり、テントとかにしても影の精霊をテントにしたり、マットレスみたいにしたり…料理だって、殆んど影の精霊や同行していたルナさんの助けがあったし…。
オリエンテーションでは、一応そう言うキャンプ道具は貸し出してくれるみたいだけど…コレってアレかな、冒険者なのにテントも設営出来ないのかよ引くわーとか思われてしまうフラグなのだろうか!?
「…やっぱり小物とか揃えるとこうなっちゃうか。」
昼休み。ギルド近くの蕎麦屋さんで天ざる蕎麦を食べた後、ギルドに戻って自分の席にてスマホで色々調べるが…テントだけなら安いのあるのだが、諸々のアレコレを揃えていくと結構なお値段になる事が判明した。…影の精霊って、アイツ一体でかなり色々賄ってたんだな…頼りすぎたなぁ。
「寝袋ぐらいは買っておいた方が良いか…あ、後虫除けスプレーとか。」
「ん~?…あ、夜風さん、もしかしてオリエンテーションの事で悩んでる?」
寝袋もピンキリだなぁ…と思っていたら、コスモクロアさんが席に戻って来た。…そうだ、コスモクロアさんの時どうだったのか聞けば、参考になるかも。
「はい…正直、学生の時はそんなに泊まりの依頼受けた事なくて。」
「あ~…そう言えば夜風さん、高卒だったね。」
コスモクロアさんが想像してる事とは微妙に違う理由だろうが。…部活休日までなかったから、休日だったら泊まり掛けで行けなくはないんだけど…冒険者家業って、気が乗った時にしか出来ないから…ダメな奴だな、私は。
「なので、アドバイス等を頂けたら…と思いまして。」
「うーん…私、これでも結構自分では野営は出来てるつもりなんだけど、当時の付き添いの人が何回も泣きそうな顔をしていたのよね〜。」
…あっ。
「ああ、テントの設営は付き添いの人がちゃんと指導してくれるから安心して。個人的には、寝袋は自分好みのモノを選ぶのが良いわ。後、寝袋の下に敷くシートみたいなのも買っておくと良いわ。」
そう言われて、安心はしたが何となく微妙な気持ちになった。…コスモクロアさんが事務部になったのって、野営スキルがとんでもなかったからって理由があったからとかじゃないよね?
ま、まぁ、有益な情報は貰えたから良いとしよう。
「はい、そうします。」
「ごめんね〜、あんまり参考にならなかったよね…。」
「いえいえ、体験者の言葉はそれだけで有り難いですから。」
取り敢えず、寝袋とその下に敷くマットは買おう。それだけだったら、そんなにお金かからないし。




