英雄の英雄になってよ
「彼女は本来死ぬ運命じゃなかったんだけど君がいた世界の数分前に未来で英雄になる運命が消えて死ぬ運命に変わったんだよ」
?運命が変わったってことか?それ頻繁に起こるんじゃないか?よく運命なんて変えられるって物語があるし変わるんじゃないのか?
「それは違うよ。その運命が変わったとは別の平行世界のことでさっきまで君がいた世界は彼女は英雄になる運命の世界だったよ。彼女がもう死んでる平行世界もあるからね」
はっ!?もうわけわかんないんだけど!?やっぱり俺無駄死にじゃねぇか?それ?
「いや、君がいた世界は彼女が英雄になる運命だったから無駄じゃないよ。君がかばったことによって運命が元に戻ったからね。君がかば和なくて彼女が死んでたら未来では・・・・・いや、言っても意味ないか」
・・・・・物凄く気になるんだけど!?
「それより忘れてないかい?どうして僕が死んだ君の前に現れた理由の話」
あっ、そういえば忘れてた。
「まあ、さっき違うと言ったけど転生はあってるんだけどね。山田太郎君、ちょっとお仕事をしないかい?」
あっ、間に合ってます。ゆっくりと転生するの待つんでお気づかないなく。
「説明聞く前に断るなんて思ってなかったよ。わかったよ、特別にすぐ転生してあげるよ・・・・男しかいない世界に」
よし、どんなお仕事なんだ?
「遠慮しないでいいんだよ」
お仕事なんだろうな!!
「お仕事は簡単だよ。今回、君がしたことをしてくれればいい」
?したことって英雄になる運命の女の子をかばっただけだ・・・・・まさか!?
「君が思った通りだよ。転生して英雄になるはずの運命の子をかばって助けてほしいんだ。簡単に言うと・・・・英雄の英雄になってよ」
断る!!・・・・・って言ったら男しかいない世界だろ!?
「うん」
神からのお仕事決定!!やりたくねぇよ!!
「簡単なお仕事だから大丈夫だよ。なぜか運命が変わった未来で英雄になる人物に会ってもう運命が変わっても負けない武器とか渡してかばって死ぬ楽な仕事だよ」
死!?どこが!?死んでるのに楽じゃなねぇよ!?神の死の概念逝ってるよ!?逝けメンが!!てか、転生したのに死なないといけないとかふざけんなよ。
「それは大丈夫だよ。お仕事は沢山あるから何度も転生出来るよ」
俺を精神的にも殺す気か!?
「今から転生して救ってもらう英雄は後に魔王を倒して国を築く王になる英雄だよ」
さっさっと話を進めるな!!お仕事やら「男しかいない世界」ちくしょう!!殺ってやるよ!!
「殺ったら駄目だよ。どうやるかは転生したら目の前にいる者に聞いてね。じゃあ山田太郎君♪グットラック♪」
パキッン!!
「はっ!?」
足下の床崩壊!?崩壊した向こうは暗黒!?
「禿げろぉぉ!!ストーカーシィィン!!」ヒューー!
「あれ?まだストーカー神だったの?」