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愚者は賢者と成り得るか?  作者: 泥人形
始まりの街
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街中クエストを受けて

「おぅ、来たか!

今日はだな・・・。」


「あ、今日は外に出られないので街の中で出来るクエストを受けたいです。

出来れば子供連れでもいいところでお願いします。」


イムがが居るから今日は(・・・)街の外に出ないと決めていた。

明日からどうにかする。


「な、なんだと!?

ぐ、仕方ないな。

今からお前さんの受けられるクエストを探すからちょっと待っとれ!」


ホレルドさん、一気に機嫌が悪くなったな。

もしかしてホレルドさんって採取クエストを専門にしているのか?


「今日は三つ有ったぞ。

一つは倉庫の清掃、これはフレア商会の者からだな。

子供も邪魔にならないなら大丈夫だろ。

これは昼頃から始めるらしいぞ。

報酬は銅貨10枚。」


掃除か。

イムと一緒に出来そうだな。


「二つ目は配達作業、これはギルドが出している奴だな。

クエストを出していた所に魔物のドロップ品や採取した物なんかを配達するんだ。

五ヶ所に配達が出来ればクエストを達成だぞ。

時間制限は特に無いから子供と一緒に回れる筈だぞ。

報酬は銅貨5枚。」


これって、俺、適任じゃね!?

【マップ】と【ナビゲート】で迷わずに行けるな。


「三つ目は酒場の手伝いだ。

『ドワーフの宴』っていう店からだな。

これは夕方から始めるらしいぞ。

子供もそこで空いた皿でも持ってこれるだろうから店主のグレワールと相談しな。

報酬は働き次第だ。」


酒場の手伝いって皿洗いか?

どれを受けようかな?

三つ共受けてみるかな。


「では、全部受けてみます。」


「ん?

無理しなくてもいいぞ?」


「いえ、これも経験ですから。」


「そうか。

ならこれから準備するから少し待ってろ。」


「はい。」


ホレルドさんは奥の部屋に入って行った。

暇だな。


「【スキルトレジャー】」


《【セット】を習得しました。》


黒崎 清


【セット】レベル1

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