イムとギルドに
さて朝食も食べたし今日はどうしようかな。
イムは・・・何処かの馬鹿にボコボコにされた後に女の子一人で街に放置なんて出来る訳がない!!
宿で留守番か、孤児院に預けるぐらいしか思い付かないな。
イムに聞いてみるか。
「イム、俺はギルドにクエストを受けに行くがイムはどうする?
俺はイムを一人で街中を歩いてほしくない。
またどっかで暴行を受けるかもしれないと思っているからな。
一人で宿で留守番してるか?」
フルフル。
「そうか。
俺の知っている孤児院に遊びに行くか?」
フルフル。
「そうか。
じゃあ、一緒にギルドに行くか。」
コクリ。
おぉ、マジか。
「よし、ギルドに行くぞ。
あ、背負ってやろうか?」
フルフル!!
そ、そんなに嫌なのか。
「そうか、残念だ。」
俺達はギルドに向かった。
そういえば朝の事を思い出したぞ。
「イム、甘い物は好きか?」
コクリ。
「そうか、後で楽しみにしてろ。
良い物をあげるからな。」
甘いパンか。
メロンパンかクリームパン、どっちがいいかな。
あ。
「イム、ステータスカードを持ってたか?」
フルフル。
「そうか。
ついでにカードも作るか。」
コクリ。
俺はその後もイムに話しかけ続けながらギルドに向かった。
「ギルドに着いたな。
イム、疲れたか?」
フルフル。
「そうか。
よし、入るぞ。」
俺達はギルドに入った。
今日もシェラムレさんは居るな。
先にイムのカードを作るか。
俺はシェラムレさんの所に歩いた。
「おはようございます、キヨさん。
まだ、担当の方は来ておりません。
他の御用でしょうか?」
「おはようございます、シェラムレさん。
はい、今日はこの子のカードを作って貰いに来ました。」
「分かりました。
ではこの子と奥の部屋でカードを作成していますので少々お待ち下さい。」
「はい。
俺はその間にクエストを受けておきます。
それとこの子は話す事が出来ないようなのでそこはお願いします。
それとカードの代金は作り終わった後に払うんですか?」
「分かりました。
カードの代金は一定の歳以下の方の初回は無料となっています。」
「そうですか。
イム、シェラムレさんに着いて行ってカードを作っておいで。」
コクリ。
イムはシェラムレさんに着いて行って奥の方に行った。
よし、クエストを受けるか。
その前に。
「【スキルトレジャー】。」
《【スニーク】を習得しました。》
なんで?
黒崎 清
【スニーク】レベル1




