ユニークスキル
「おぅ、こりゃ大量だな。
薬草が203枚、毒草と解毒草が1セットそして大薬草が5枚だな。」
おう。
結構取ったな。
まぁ、薬草の群生地で全部取る勢いで採取したからな。
それにしても、また聞いたことの無い奴が有ったみたいだな。
「あの、大薬草ってなんですか?」
「ん?
これだ、これ。
他の薬草よりでかい奴があるだろ。
こいつも薬草の亜種でな、回復量がこっちの方が高いんだ。」
へぇー、確かに他のと比べたら一回り大きいな。
あ、そうだ。
「ホレルドさん、その大薬草を貸して貰えませんか?」
「おぅ、まだお前の物だから好きにしていいぞ。
なんなら2枚は持っていけばいい。
3枚でクエスト達成になるし、そのままでも緊急の時に必要になるかもしれないからな。
大薬草なら切り傷と体力を回復出来るぞ。
それとも、これで作ったポーションを売ってやろうか、今なら材料持ちだから格安の値段だぞ?」
今はレベルMAXの【ヒール】があるし大丈夫だとは思うからいらないな。
でも薬草とは違う種類ならスキルが習得出来るかもしれないな。
魔薬草から【マナリカバリー】が習得出来たようにね。
「いえ、全部そちらでいいですよ。
ただ、普通の薬草との違いが大きさだけなのか見てみたいだけですから。
・・・【スキルトレジャー】レベル2。」
《【ハイヒール】を習得しました。》
《【ハイヒール】のスキルレベルが2に上がりました。》
《【ハイヒール】のスキルレベルが3に上がりました。》
《【ハイヒール】のスキルレベルが4に上がりました。》
《【ハイヒール】のスキルレベルがMAXになりました。》
俺は大薬草の匂いを嗅ぐ振りをして【スキルトレジャー】を使った。
予想通り新しい回復スキルが習得出来た。
こっちの方が【ヒール】の上位スキルっぽい気がするな。
「ん?
違いは大きさと効果だけだぞ。」
「そうなんですか。
では後はお願いします。」
「おぅ、薬草が203枚で銅貨203枚、毒草と解毒草のセットが銅貨3枚、大薬草が5枚で銅貨10枚だな。
銅貨はカウンターで渡すからな。
カードの方も表に出てから記録してやるから後で出せよ。」
「はい、分かりました。
ホレルドさん、きになる事があるのでちょっと聞いてもいいですか?」
「ん?
何だ?」
「ユニークスキルって知ってますか?」
「ユニークスキルか。
特定条件で覚えられるスキルの事だな。
クラスで覚えられるスキルより高い効果があるらしいな。
それがどうした?」
「もし、それが手に入ったらどうなるんですか?」
「まずそのスキルを持っている奴は国から派遣された奴に色々聞かれるだろうな。
あれだ、条件が分かればそのスキルを覚えられる奴が増やせるからな。
そうすりゃ、単純に強い奴を増やせるから国としてはユニークスキルを覚えた奴が分かれば直ぐにでも条件を調べようとして捕まえようとするだろうな。」
ま、マジすか。
黒崎 清
【ハイヒール】レベルMAX




