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愚者は賢者と成り得るか?  作者: 泥人形
始まりの街
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『リザの服屋』

さて薬草採取も終わったし、服を買うか。

もう上着もズボンも狼と鎧の人で破れたからな。

問題はサイズが合うのが無い事だよな。

・・・オーダーメイドは高いからあまりしたくないな。

スキルで代用出来ないかな?

パンが出るスキルもあるんだ、服を作るスキルもあるよな。

胸に手を当てて。


「【スキルトレジャー】レベル2。」


《【シンク】を習得しました。》


服じゃなさそうだな。

まぁ、レニちゃんにまた会えるからスキルが無くてもいっかぁ。


そう考えているとレニちゃんが居た服屋に着いた。

相変わらず字は読めないな。

今は気にせず服屋に入るか。


「いらっしゃい。

初見さんかな。

ようこそ『リザの服屋』へ、私はこの店の者のリズィです。」


レニちゃんに似た、詳しく言うとレニちゃんを20歳まで成長させたような女性が居た。

レニちゃんのお母さんだろうか。


「こんにちは、私は清です。

今日は服を買いに来ました。

私の体に合う服はありますか?」


「キヨ?

あ!

もしかして妹が言っていた方ですか。

確かにエルフに似ていますね。

ん〜、キヨさんに合う服は上下ともなさそうです。

少し高くなりますが服を縫いましょうか?」


姉、だと!?


「やっぱり合うサイズはありませんか。

では縫ってもらう事をお願いします。

値段はどれくらいですか?

それといつぐらいに出来ますか?」


「はい、同じような服であれば大体上下合わせて銅貨10枚です。

材料を持ち込めば銅貨5枚です。

時間はあまり掛からないので体を測った後は少し待ってもらえれば渡せます。」


そんなに速く服を縫うのは出来るのか。

てか材料持ち込みありなのか、今は面倒だけど次は材料も取ろう。

材料って何?


「手持ちに材料は無いですね。

ですから銅貨10枚を払います。

それと次回からは材料も取って来ますので教えて下さい。」


「はい、ここではプーという魔物が落とす糸が主な材料です。

プーは確か森に居るそうですよ。

では体を測りますね。」


リズィさんは紐を出して俺の体の色々な所に巻いた。

どうやらこれはメジャーの代わりらしいな。


「はい、では服を縫うので店内で待っていて下さいね。」


「はい、お願いします。」


リズィさんは店の奥に入っていった。

何して待とうかな?

今の魔力残量は・・・86か。

俺の財布を持って。


「【スキルトレジャー】レベル2。」


《【マネー】を習得しました。》


《【フォーキャスト】を習得しました。》


あれ、違うスキルが手に入った?

何故だ。

あれか?

財布からはスキルが習得出来ないのか?

だから【スキルトレジャー】のレベル1の効果が出たって訳かな。

対象からスキルを得る効果はその対象からスキルが得られない場合は発揮せずに違う効果が発動するのか。

他のスキルも条件を満たしていなかったら思ったものとは違う効果が出るのかも。

気を付けないとな。

あ、リズィさんが奥から出てきた。


「キヨさん、服が縫い終わりました。

どうぞ。」


「ありがとうございます、リズィさん。

それでは私はこれで失礼します。

レニちゃんにもよろしくお願いします。」


黒崎 清


【シンク】レベル1

【マネー】レベル1

【フォーキャスト】レベル1

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