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愚者は賢者と成り得るか?  作者: 泥人形
始まりの街
18/44

回復と毒、稀にマナ

「ディボロ様、感謝します。」


俺は数秒目を閉じ手を合わせる。

・・・よし、じゃあ【寝台(ベッド)】の効果でも見てみますか。


「【ステータス】」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


黒崎 清

レベル1

クラス:無し



HP:50/50(+25)

MP:100/100(+50)


ATK :7(+2)

DFS:9(+4)

INT :7(+2)

SPD:7(+2)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


確かにHPとMPが2倍になってる。

寝台(ベッド)】の効果が出たみたいだ。

他にも強化されているのは【キングダムフィールド】と【ウォール】のおかげだろう。

DFSだけが+4になっているからな。

今日もスキルレベルを上げようかな。


俺は部屋を出て食堂に向かった。


「お、起きたか。」


「おはようございます、タックさん。」


「飯を作ってくるから待っとけ。」


タックさんの声とリズム良く何かが当たっている音が調理場から聞こえてきた。

タックさん、今、何か切ってるのかな。

まな板と包丁のぶつかる音っていいよね。


「お待ちどうさん。」


数分そんな事を考えていたらタックさんが料理を持ってきてくれた。


「今日はパン、スープ、サラダと肉だ。」


「はい、いただきます。」


スープはあっさりとしたコンソメにも似た味と色だった。

サラダはレタスに似た野菜の上に塩で味付けされた豚肉みたいなお肉が乗っていた。

見た目は普通だったが味は絶品だ。

パンは普通だ。

でもよくよく考えてみるとこの白いパンは凄い物なのかもしれない。

昔のパンは硬く黒かったと聞いたような気がする。

そういえばパンを出すスキルがあったような。

試してみるか。


「【スキルトレジャー】レベル2。」


《【ブレッド】のスキルレベルが2に上がりました。》


《【ブレッド】のスキルレベルが3に上がりました。》


《【ブレッド】のスキルレベルが4に上がりました。》


《【ブレッド】のスキルレベルがMAXになりました。》


予想的中。

またレベルMAXのスキルが増えたぜ。

でもこれも上位スキルは無しか。


「何か言ったか?」


「はい、パンが気になってしまい、つい。」


「あ〜、そのパン美味しいだろ。

うちの近くのパン屋のもんだが貴族でも食ってるようなパンも売ってるんだ。

他のよりは高いがその分美味いからな。

そこからパンを仕入れてんだ。」


「そうなんですか。

ごちそうさまでした。」


「今日もギルドか?

頑張れよ。」


「そんなところです。

では行ってきます。」


今日はギルドに寄らずに門に来た。

そこにはバゲラさんが居た。


「おはようございます、バゲラさん。」


「おう、お前か。

昨日は魔物に襲われなかったらしいじゃねぇか。」


「はい、バゲラさんが居なかったので早目に帰って来ました。」


「いや、俺が居なくても早目に帰って来いよ。

お前、まだ弱そうなんだからな。

今度も薬草か?」


「はい。」


「なら気を付けていけよ。」


俺はバゲラさんと別れて門から外に出た。

俺はすぐに壁に手を付けた。

多分昨日のスキルは壁から習得したと思う。


「【スキルトレジャー】レベル2。」


《【ウォール】のスキルレベルが2に上がりました。》


《【ウォール】のスキルレベルが3に上がりました。》


《【ウォール】のスキルレベルが4に上がりました。》


《【ウォール】のスキルレベルがMAXになりました。

上位スキルの【フォートレス】を習得しました。》


【ウォール】は上位スキルが習得出来たな。本当にどんな関係があるんだ?


とりあえず、薬草を採取しよう。

目印の木まで行くか。

でもこうして草原を見ると色々な所が光っているな。

【ピック】のおかげだな。

あ、毒草と解毒草、見っけ。


「【スキルトレジャー】レベル2」


《【ポイズン】のスキルレベルが3に上がりました。》


《【ポイズン】のスキルレベルが4に上がりました。》


《【ポイズン】のスキルレベルがMAXになりました。

上位スキルの【ドラッグ】を習得しました。》


よし、三つ目の上位スキルゲット。

でも危なそうな名前のスキルだな。


毒草と解毒草を一本づつポケットにしまう。

毒草が一枚しかなかった。

セットで渡さないといけないのだから解毒草を沢山取っても仕方がない。

周りを見回すが魔物らしき姿は無い。

安心して進む。

まぁ、出会ってもバゲラさんが居るから大丈夫でしょ。


「これはまた別の景色に見えるな。」


黄色い薬草の群生地が光って見えた。

夜に来ればさながら蛍に見えるかもしれない。

薬草を一枚取って。


「【スキルトレジャー】レベル2」


《【ヒール】を習得しました。》


《【ヒール】のスキルレベルが2に上がりました。》


《【ヒール】のスキルレベルが3に上がりました。》


《【ヒール】のスキルレベルが4に上がりました。》


《【ヒール】のスキルレベルがMAXになりました。

上位スキルの【マナリカバリー】のスキルレベルが2に上がりました。》


「やった!」


念願の回復スキルを習得出来た!

これでポーション費用が浮かせる!

そして上位スキルは【マナリカバリー】だったみたいだ。

上位スキルを持っているとその上位スキルのレベルが上がるのか。

まぁ、滅多になさそうだけどな。


ちなみに裏を見ても黄色だった。

普通の薬草らしい。

残念だ。

だがそのおかげで【ヒール】を習得出来たのだが。

俺は薬草を採取し始めた。


今日も多く取れた。

すぐに周りを見回す。

魔物はいない・・・あ、なんか森の方から来てる。


「【ダッシュ】【エスケープ】!」


とにかく逃げよう。

黒崎 清


【ブレッド】レベルMAX

【ウォール】レベルMAX

【フォートレス】レベル1

【ポイズン】レベルMAX

【ドラッグ】レベル1

【ヒール】レベルMAX

【マナリカバリー】レベル2

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