スキルレベル２の使い方
毒草の数が少ないので１０枚づつにした。
周りには魔物はいない。
今のうちに門の所に行こう。
だが先程の【スキルトレジャー】の効果が気になる。
確かに毒草と解毒草を持っていた。
しかしそのスキルっぽいのは得られなかった。
これではレベル１と変わらない。
朝も同じような気がする。
あの時は朝ご飯に気を取られていたが今考えるとやっぱり同じだったと思う。
「ん？
レベル１と変わらない？
同じだった？」
そうだ！
変えていなかった。
俺は今まで通り使った。
だから効果が変わらなかったのか！！
もう一回毒草を手に持って。
なんて言おうかな？
「う〜ん、試しに【スキルトレジャー】レベル２？」
《【ポイズン】を習得しました。》
お！
やった！！
声が上擦ってしまったがどうやら当たったようだ。今度は解毒草を持って。
・・・。
【リピート】が起きない。少し間が開くと使えないみたいだ。
「【スキルトレジャー】レベル２。」
《【ポイズン】のスキルレベルが２に上がりました。》
え！？
なんで！？
これ解毒草だよね？
毒草じゃないよね？
「【ステータス】」
・・・。
見れない。
解毒草のステータスが見れない。
もしやレベル１だと見れないのか！？
ちょっと落ち込む。
「ん？」
壁際に何か光る物が見えた。
良く見たら丸い黄色の薬草が一本生えていた。
俺は葉の部分だけを取って。
「【スキルトレジャー】レベル２。」
《【マナリカバリー】を習得しました。》
回復系スキルを習得した・・・と思ったら違うっぽいぞ！？
そうしていると門に着いた。
今回は魔物に襲われなかった。
・・・いくつかのスキルを試そうかな。
今の魔力残量は・・・１２か。
まずは効果がオートの奴からやってみるか。耐性スキルは無理だから
「【ステータス】」
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ATK ：７（＋２）
DFS：７（＋２）
INT ：７（＋２）
SPD：７（＋２）
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５だった数値が７に？
そうか、【グラスフィールド】で強化されているのか。
確かに強化されていた。
７の横のかっこの数字は加算された値という事だろうか。
小数点は表示されないらしい。次は垂直に跳ぶ。
「よっと。」
おぉ、軽く１メートル半は跳べた。
これは【ジャンプ】の効果か。
次は【マップ】だな。
「【マップ】」
するとステータスが表示されるのと同じように脳内で地図が浮かんだ。
まさにゲームで見るような地図だ。
車のナビにも似てるかもしれない。
外と街の色が違うのは地面の色を表しているのか、エリアが違うのかだと思う。
「【ウォーター】」
水が落ちた。
タックさんが使ったように出た。
使用魔力は１か。
「【サプライズ】」
ポンッ！
おぉ、クラッカーのような音が聞こえた。
使用魔力量は１か。
「【サンシャイン】」
変わらないな。
でも魔力が減っているから発動はしたと思うけど。
使用魔力量は２だな。
「【シャウト】」
これは声を大きくするスキルだな。使用魔力量は１か。
「【シャドウ】！」
！？
普通に出したのに大声で叫んだように聞こえたぞ。
これが【シャウト】の効果か。
ん？
影の大きさが変わらないな。
おぉ、大きくなれ、と思ったら影が大きくなり、小さくなれ、と思えば小さくなるな。
影絵とかで楽しめそうだな。
使用魔力量は１か。
「【ストーン】」
目の前で突然ソフトボールぐらいの石が出てきた。
綺麗な丸い石だな。
使用魔力量は１か。
「【ナイト】」
！？
今度は周りが見えなくなった。
これは目くらましに使えそうだが俺も見えないな。
あ、そうだ。
「【サンシャイン】」
お、見えるようになったな。
魔力が４減っているから【ナイト】と【サンシャイン】の使用魔力量は半分の２か。
「【ブリーズ】」
おぉ、俺の前の植物が風に煽られて動いているぞ。
３メートルぐらい先までの植物が動いたからそこまで風が届くのだろう。
使用魔力量は１か。
だが、現在の魔力残量が１０に増えていた。
そんなに回復は速かったか？
「【ブレッド】」
石と同じようにパンが出てきた。
地面に落ちる前に取る。
コッペパンだな。
少し齧ってみるかな。
・・・普通のコッペパンだな。
使用魔力量は３か。
「【ルーム】」
俺の前に黒い穴が出てきた。
なんで穴なんだよ？
俺は恐る恐る黒い穴に顔を入れてみた。
中は普通の部屋だ。
何も置いてないから殺風景で窓や扉の無い部屋だな。
完全に入るのは怖いのでやめておこう。
使用魔力量は５か？
黒崎 清
【ポイズン】レベル２
【マナリカバリー】レベル１
