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愚者は賢者と成り得るか?  作者: 泥人形
始まりの街
12/44

日付を聞いて

ん?

どうやら俺はいつの間にか寝ていたらしい。

でも昨日は大変だったな。

濃ゆい1日だったな。

そういえばディボロ様に感謝してなかった。


「ディボロ様、異世界に送って下さってありがとうございます。」


手を合わせてっと。

これ、毎朝しようかな。

御利益あると嬉しいな。

魔力は・・・全快だな。

【リピート】を使って見るか。


「【スキルトレジャー】」


《【スリープ】を習得しました。

【スキルトレジャー】のスキルレベルが2に上がりました。》


「スキルレベルが上がった!?

ヨォッシャー!!!!!」


初めて上がった!

新しいスキルも得たし今日は幸先が良いな。


「【ステータス】」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【スキルトレジャー】レベル2


レベル1:効果


人、物、場所、体験などからランダムでスキルを得られる。

持っていないスキルを優先的に得る。


レベル2:効果


触っている物体からスキルを得る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これって・・・欲しいスキルを指定出来るようになるって事か!?

これで薬草や消耗品からスキルを得られる。

ていうよりスキルレベルが上がると効果も増えるのかよ。

今はスキルレベルのレベル上げを中心にしようかな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【スリープ】レベル1


レベル1:効果:オート


睡眠(スリープ)の耐性を得る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


よし!!

まともな耐性スキル出た!

発狂(クレイジー)とか呪い(カース)とか恐怖(フェア)よりもゲームでよく見る状態異常だな。

当分はソロだと思うしそれで眠っちまえば敵に袋叩きに遭うだろうから取れて良かった。・・・普通に眠れるよな。


「お〜い、さっき叫んでたけど大丈夫か?」


「すいません、タックさん。

嬉しい事が有ったのでつい叫んでしまいました。」


恥ずかし!!

さっきの声が丸聞こえだったかな。


「そうか。

朝食にするから降りて来い。」


マジすか!?


「すぐに降りて来ます!!

【スキルトレジャー】」


《【サプライズ】を習得しました。》


《【ウォーター】を習得しました。》


《【ベッド】を習得しました。》


《【フェイス】を習得しました。》


【リピート】も上手く出来たな。

これから何があるか分からないから半分は維持しておこう。

スキルは後で確かめよう。


食堂に降りるとテーブルの上にはパンと汁物、それとサラダが有った。


「よぉ、キヨ。

飯は出来てるから食いな。」


「タックさん、ありがとうございます。

でもいいんですか?」


「あ〜、飯は二食分なんだよ。」


「そうなんですか。

ではいただきます。」


「あ〜、どうぞ。

今日はパン、シチュー、サラダだ。」


シチューなのか。

色が青いけど何シチューなんだろ?

スプーンで掬って口に入れる。

おぉ!

濃厚な味にホクホクのじゃがいもに似た何かが口の中で解れる。

何かの乳が青いからこの色なのかな。

肉は昨日とはまた違うな。

鶏肉っぽいけど断然地球産よりこっちの方が美味しい。

パンは普通だな。

でもシチューに付けて食べるとたまらん。

サラダはキャベツみたいな見た目で味もキャベツっぽい。

ドレッシングがなくても野菜本来の甘みと食感で食べれるな。


「ごちそうさまでした。」


「あ〜、おい、キヨ。

その食べる前後で言ってるそれってなんか意味あんのか?」


「いただきます、ごちそうさま、ですか。

これは俺の故郷の食事の挨拶で作った人と食べ物へのお礼と感謝の言葉ですよ。」


「料理人の方は分かるが飯の方にもか?」


「はい、食べ物は元々は生き物なのでその生き物にも感謝をしようというのが始まりだそうです。」


「ふ〜ん。」


「では俺はこれからギルドに行って来ます。

タックさん、『豊かな草原亭』に当分泊まるので先に纏めて前払いしてもいいですか?」


「お〜、こんな宿屋でいいならな。」


「一週間分の銅貨21枚払いますね。」


「お、計算が速いな。

もしかしてクラスは『商人』系か?

でも少し待て。

疑うつもりじゃねぇけど一応カウンターで計算するからよ。」


こんな簡単な計算はこれぐらい当たり前だと思うけどもしかして計算とか出来る人がこの世界では少ないのか?


「あ〜、一週間だったよな。

発動。

・・・なんだ、計算間違ってるぞ。

正解は銅貨30枚だぞ。」


え!?


「一週間は7日ですよね。」


「あ〜、一週間は10日だぞ。」


「そうでしたっけ?

一月は30日で一年は12ヶ月で合ってますか?」


「あ〜、いや違うぞ。

一月は40日で一年は10ヶ月だぞ。」


「じゃあ、俺が間違って覚えていたみたいですね。」


「普通は日付なんか気にしないからな。

気にするな。」


まぁ、地球と同じって訳にはいかないか。


「銅貨30枚払っておきますね。」


「あ〜、受け取ったぜ。

クエスト頑張って来な!」


「はい!」


俺は『豊かな草原亭』を後にした。懐が寂しくなったな。残りは銅貨7枚か。


黒崎 清


【スリープ】レベル1


レベル1:効果:オート


睡眠(スリープ)の耐性を得る。


【スキルトレジャー】レベル2


レベル2:効果


触っている物体からスキルを得る。


【サプライズ】レベル1

【ウォーター】レベル1

【ベッド】レベル1

【フェイス】レベル1

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