##_
本格的なミニチュアのヒューマノイドは、国による実技試験と精神鑑定を控える教習を受けて、合格の表彰として贈呈されるライセンスデヴァイスを、指定の施設のみに備わっているコックピットルームのメインシステムの差し込み口に刺さなくては、ヒュミノイドのメインシステムが起動しない。それは正式型のヒュミノイドに対するものだが、通信装置の備わっていない遊戯型のヒュミノイドの方は、ヒュミノイド専用のコロッセウムから抜け出すことすらできない。貴重な宝石と同価値のように、その盗難防止システムは侵入者に火傷を負わすほどの厳しいものだ。たとえ正式型だとしても、本部から監視されるそのシステムは唯一無二のブラックボックス並のセキュリティだ。盗難も改造も、自作だってできるはずがない。
なのに目の前にあるそれをよく見ると、ジャックに刺さっている部分はヒュミノイドと接続する有線の細さであるし、そこからアダプターか何かで急激に糸のようになった配線からは、実際にヒュミノイドを吊るしているはずだ。分からない。仮想化というやつか? 成りすまし? ゲストユーザー?
信じられない……。
ゾ、と鳥肌が止まらない。なのに思わず鼻で笑っていた。
思わず鼻で笑っていた。
わけが分からない。
「ずるいんだよっ……、一方的なんだよっ !」そんなんで。そんなんで。そっちに行くと、思ってんのかよっ。
「こっちにも選択権があるように言ってんなッ。気持ちよくそっちに行けると思ってんのかよッ!」
「思ってますよ。先輩には知らないこと、これから話すんだもの。……ルニのことなんですから」
微笑みながらそう言って、下から覗き込むように見てくる。それが、妖しいほど、不気味に見えるくらい。
しかしだ。「なんで僕には知らないことだって分かるよッ」
「ルニ・オーソナーでなら、代償のいらない魔法を使うようになんでも願いを叶えられるって思っているはずですからね」
思わず歯をくいしばる。悔しいくらいその通りなのだ。
そして、
申し訳ありません。
生活が忙しくなってきたのと、冒頭をよりよくするために編集する作業に移りたく思うので、しばらくは更新ができなくなります。
申し訳ありません。




