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辛い。苦しい。全身が蒸し暑い。冷や汗が止まらない。視界が振り回されている。頭がおかしくなっているような気がしてきた。意識も飛びそうだ。死ぬっ。やばいッ。なんでッ! X素手どころじゃないじゃないか!!
本当に死ぬかと思ったじゃないかッ!!
急に目の前に夕暮れ時の景色が見えたとともに、溜まり溜まった燃え盛る息が尽く激しく口から噴き出たのだ。
辛い。辛い。吸い尽くすように吸い込んで吐く。貪る。死ぬかと思った。でもどうして、今ここにいるの?
なんで退空間移動されてんの?
あの感覚は確かに入間だった。入間どころか間動の感覚ではないそれもあったけれど、今見える景色は確かに真向たちと入間をした場所と同じなのだ。生気を失ったように白く霞む青空と薄茜色の空が混じる、そんな空の下には最奥に位置する枯れ枝の木々。その手前で、売店だった建物たちが行き止まりのように道路を囲んでいるし、その手前には横へ伸びている道路がある。ゲームセンター跡の入口から見た景色なのだ。間違いなく遊園跡地の中にいる。振り返ってみても自分のを含めた四人のサブバッグが建物の柱に寄りかかっている。
壊れかかっているオルゴールの音が遠くから、振り返る前に向いていた方から聞こえてくる。
近づいてくる。まるで救急車のサイレンが遠くから近づいてくるみたいな響き方。




