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はは……と藤谷が泣き出しそうに笑った。
え、と焦る。
今度こそやばいの? と藤谷へ振り返る。今度こそやばかった。視界の最も手前の半透明の触押板の向こう側で、顔面蒼白の藤谷が、藤谷の目の前の半透明の触押板を見ているから。
くそっ、と僕は祐樹へ思った。
これ以上はやりすぎだ。やりすぎだ。受け入れてくれ。真向には勝てないんだと。こっちもどんな思いで見なきゃならなかったと思う。現に藤谷が今この状況が堪え難いはずなんだぞ!
自分の半透明の触押板が切り替わっていたのに、今気づいた。あなたにも参戦権があるが、加わるかどうかの質問文へ。僕は迷わずYESを押して駆け出そうと祐樹の方へ顔を向け
突然藤谷が怪しくフフフフと笑い出した。
脳に落雷を食らったかのような衝撃がきた。
視界が一瞬分からなかった。藤谷を見ると、目元に影を作りながら乾いた笑いのような笑みを浮かべている。フフフフフフフと何か企んでいるかのように怪しく笑っている。まじかよと僕は思う。しかも藤谷まで、触押板のYESを人差し指で選択していた。もっと焦る。藤谷が笑いながらふらりと立ち上がる。まじかよまじかよまじかよマジかー。
そっちのやばいかー。




