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ハ、となる。「『ぎっしりあんこ』だけはやめろ絶対!」
「え!? どうして」
「どうしてもなにもないよ。なんてったってあんな、あんなっ。思い出すだけでもうわぁ~~」
「っ! ……じゃ、じゃあ……『お風呂』の方で……あ、」
「どうしたの!?」
「怒られちゃった」
「なんで!」
「でも全部『わっしょい』になってんだけど……」
こんちくしょうっ。
なんでこうも『わっしょい』させたいんだ。そもそもなんでこんなおかしいわけ、と思う。閃いたように思い当たるものがあった。ここでは油賀のルニが最優先にされているということ。だから触押板までも狂ってんのか。
……そう思うとこの空間にいること自体に危険を感じてしまう。
今までに起きた『なんで』と思うこと。その原因なのではないかとも思えてくる。なぜなら魔王の呪いのように、油賀祐樹から精神的にも肉体的にも支配されているのかもしれないのだ。いやルニだからこそあり得る。あり得るとはいえ『わっしょい』なんて悪ノリにもほどがある。
バンッ!! とまるで鼓膜が爆発した。




