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祐樹だ。
祐樹が下から、日の出のように昇ってきている。目元に影を作って。
なんかいる!
しかもグリボのポーズをしていて、それは荒ぶる鷹のスタイルの方だ。
しかもしかも太陽を背にしながらパァー……と、鮮やか。
後光じゃないかよと、開いた口がふさがりそうにない。腹立たしいほど神々しい。
なんてことだ。
どんだけネジがぶっ飛んだのよこの、短時間で!
「マッ」ゴンとこもった音がしたと同時に、顔を上げて前に進んだらしい祐樹の顔面が潰れた。
直後にはガラス越しから赤子の喚き声がこもって聞こえてきている。祐樹が、顔を押さえて痛がっている。「ァァアァァッ!!」と痛そうだ。ものすごく痛そうだ。解る。ゴリッとなったのが、見ているこっちにも分かったくらいだったのだから。「マッコス」と真向に襲いかかりたかったのだろう。
しかも神々しく痛がっているとでもいうのか、祐樹の背中には日輪までできている。
頭の上では鶴が優雅に回っている。ひよこではない。なんでだよ。
なんで防爆ガラスまで!?




