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真向もふむ、と言った風に目線を下にする。
僕は少しかったるくなってきた。
恐らくこのまま放っておいても状況は変わってくれないだろう。
……そう思えるからといって、そしてどんなにここが祐樹のおかげだとしても、祐樹のために考えるのはなんだか癪だ。
ふと、真向がにへぇーと笑みを浮かべた。
それは完全に悪いことを企んでいる笑みで、ちょっと嬉しそうである。なんだどーした。
「すいませーん!」と祐樹がまた、そして先ほど以上にはっきりと絶叫してきた。
やっぱり寂しそうである。
しかし助けてやりはしないぞ。そっちに行けないじゃないか。だからもうこれは申し訳ない。僕はこれ以上構わないと決め
「助けてく
「うるせえええ――――!!」しかしハ、と我に返った。
ふざけんなである。くそ! 調子が狂った。構わないってちゃんと決められなかったじゃないかっ。
「……はぁぁあ!?」と案の定、祐樹がこれには頭にきたという風に「うるせぇじゃねぇだろっ! まだ〝チェンジ〟の途中でしょーが! どうすりゃいんだよ俺はこのまま!!」
「ごめん!」と真向があまりに素早く叫んだのにびっくりした。思わず真向の方に顔を戻した時には、真向が祐樹へパンと手を合わせて「ウチらじゃどうすることもできない!」
「はあ!?」




