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<第一話>

陽は落ちかけている。圧倒的な赤が空を支配している様子が僕の目に見える。

小学三年生の僕から高校二年生になった僕は帰り道に寄った公園で夕陽を見ていた。

この公園は全く手入れがされていないようで、地面からいくつもの雑草が生えている。 僕は親の仕事の都合で元いた町から離れた高校に入学した。

僕は初めての引っ越しで慣れ親しんだ町と友達を失った。

会えないわけじゃないけど難しい。

メールと電話ぐらいしか友達と会える手段はなかった。

僕は変わってしまった。

元の町にいた時と。

でも元の町に行ったとしたら昔の僕に戻ると思う。

でもここじゃ無理だ。

高校で僕はほとんど人と喋らない。

人を避けてしまう。

なぜかはわからない。

今日の授業中、あの小学三年生の時の出来事を突然思い出したのと同じように。


あの男の子の顔とか容姿はほとんど覚えていない。

でもあの不思議な力は覚えている。僕の傷を治した太陽の力。

陽は落ちかけている。あの日と同じような赤と紫の空になっている。

「こんな感じだったっけ。あの男の子に会ったのは」

そんなことを心の中で言う。


「そうだね。こんな感じの夕方だったよ、君にあったのは」

僕の後ろで声がした。

心の中で呟いたことに答えるみたいだった。

振り向いた。 僕はあの日の男の子を見た。


「久しぶりだね。なんとなく君だとわかったよ。あれは小学校の時だったかな」



僕もなんとなくわかった。

金髪の男の子、僕と同じぐらいの歳になったあの日の男の子。


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