僕の彼女は1世紀先から来た未来人
1【公園】
翌朝、目が覚めると
昨夜、久しぶりに笑い合えた痕跡が
脳内に描かれていた。
「すべての風景が、アンティーク的に映る。」と
ある意味新鮮だと、君はにっこり微笑んだりした後に…
少し間を開けてから、こう言った。
「第三次世界大戦後に、世の中の秩序や概念が変化する。」と
彼女は言って、公園から姿を消した。
2【 2125年】
未来では、「紙幣や宗教や国境」
などの概念は無くなり、
地球での紛争は無くなって、
さらに技術も発展していった。
タイムマシーンと言うよりかは、
生まれつき、体内に埋め込まれたチップに、
あらゆるシステムが組み込まれていて、
その一部には、ワープやテレポートが出来る仕組みもあるらしい。
貧富の差が無くなった世界では、
すべてが平等で
ただ、平和の為に生活をしていた。
未来の人々の中には、
「過去・平行・未来」などに移動して、
紛争を無くす目的で、活動する者もいた。
勿論、その邪魔をする者もいるだろうが…。
3【過去 パラレルワールド1】
1999年頃 渋谷
「浜崎あゆりの曲っていいよね~!
歌詞がジ~ンときちゃう!」
ルーズソックスを履いた女子高生や、
ニット帽をかぶった少年達があふれた街並みには、
パワーと、やるせなさが入り混じる様な騒音が、
街の風景に溶け込んでいた。
そんな街並みを歩くのは、都内の私立高校に通う裕也だった。
彼は、いわゆるバンドマンで、根拠のない自信に満ちあふれていた。
「あっやべぇ!遅刻しちゃう!」
どうやら誰かと待ち合わせのようだ。
「遅えぞ!裕也!今日は久しぶりに、可愛い娘をGetするんだからさ~!ハチ公前に行っても誰もいなきゃ、お前のせいだからな!」と、光博が言う。
どうやら合コンらしい。
この時代には、マッチングアプリやSNSなどの概念は無く、一期一会の出逢いはかなり貴重だったらしい。
「ごめんなさい!お待たせしました~!!」
ヤバ!可愛い!やっと…やっときた~!
これはもしや運命の…。(心の声)
裕也は心の中で、
ドキドキと共に作戦を考えていた…。
4 【出逢いの予感】
2125年から美寿穂は、特殊な能力を使い
1999年の街並みに溶け込んだ。
未来のテクノロジーは果てしない…。
最初からこの時代に生まれていた設定に、
書き換えが、可能だからだ。
更に、人間関係や私生活なども出来上がっている。
ただ、一つだけ注意が必要だ。
美寿穂は、未来人である事をばらしてはいけない。
そんな、未来の「暗黙のルール」がいくつかあるらしい。
脳内に埋め込まれたチップには、
劣化システムが内臓されていて、
ルール違反をするたびに、
消耗する仕組みがあるからだ。
「鈴ちゃんお待たせ~!」
渋谷の待ち合わせ場所に向かう美寿穂が、
走りながら叫んだ。
To Be Continued




