100.特撮紳士録
100話記念という事で、登場人物等の設定を整理してご紹介します。
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・リック・トリック(大陸歴1490~)
テラニエ帝国の農村出身。
現ヨーホー映画公社特殊技術部長、映画監督。
トリック光学商会・トリック玩具商会他代表。
「魔王軍討伐戦」で父を、その後の窮乏で母を失い、その際「異世界の記憶」と無敵の魔力を得る。
そのまま「討伐戦」に参加し、停滞している自国軍をスっ飛ばして侵入者を撃退、キリエリア王国軍と合流、英雄チームや司令官=カンゲース五世国王達と意気投合。
敵に知性があると見て交渉を重ね、国王同席で和睦を結び、戦いを終結させた。
その後魔導士アイラと共にキリエリアの戦跡を救済、復興支援し、超生産魔法で鉄道や上下水道を構築、王国に招かれ定住する。
復興が落ち着くと映画製作に転身、主にヨーホー映画公社に王都郊外クラン荒野に撮影所を提供し、映画界に革命を起こす。
国内有数の富豪であり国家貢献者であり叙勲の話が何度も出るが断っている。
・アイラ・トリック(1485~)
元テラニエ帝国の魔導士。旧姓マドール。
キリエリア王立魔導士協会認定の最上位魔導士。
元々従軍する程の実力はなかったが戦線のひっ迫のため動員された。勇者逃亡によって帝国軍本陣が総崩れとなり、雑に引き上げられた本陣の下敷きとなって致命傷を負う。
そこをリック少年に救われ、最初は恩返しのため、そして被災地救済に努める彼に曳かれて夫婦となりキリエリアへ。
復興支援、鉄道や魔道車製作を支援し、後に映画機材やフィルム製造等も支援する。
後に正式に挙式し、長男を出産。
絵に描いた様な良妻賢母。撮影所を手伝う際にはスタッフに気を使い、「スタジオの聖女」とまで呼ばれる。
もう一人の妻、アイディーとは姉妹の様に仲が良く、魔道具や機材開発の良き助手となっている。
後に復興や数多くの技術開発の支援を讃えられ、テラニエ帝国出身ながら魔導士協会から最上位に認定された。
・アイディー・トリック(1485~)
キリエリア王立魔導士協会所属、最高位の魔導士。英雄チームの魔導士担当。旧姓ハットル。
ヨーホー映画公社技術顧問・トリック光学商会・トリック化学研究所他共同代表。
天才魔導士ではあるがコミュ障で短気。よく協会内で爆発魔法を放ち、あだ名が爆弾娘。
英雄チームに編入され「魔王軍討伐戦」に動員されるが、最強無敵の魔力を誇りながら自ら料理の腕を振るい戦友の治療に奔走するリック少年に憧れる。
リック少年のキリエリア到着を待ちわびるが妻を伴っての入国に絶望…する間もなく被災地の救護に駆り出され、リック少年とアイラ夫人の愛情を実感する。
その後二人から家族になろうと迎えられ、もう一人の夫人となる。
リック少年が齎す新技術新発想を、魔導士協会や王立学院の仲間と実現する過程で、コミュ障もコンプレックスも大分緩和している。
長女を出産する直前。
・ブライ・トリック(1509~)
リック青年・アイラ夫人の長男。
リック青年の友人、知人に愛と笑いを振りまいている。
・キャピー・トリック(1512~)
リック青年・アイディー夫人の長女。
目下元気に母のお腹の中で胎教中。
・アックス・ショーン(1482~)
キリエリア王国の英雄称号保有者。騎士爵・陸海軍士官待遇。
現映画俳優、ヨーホー映画公社特殊技術部所属。
生まれ持っての英雄称号補修者で、子供の頃から剣と魔法に優れ、強い正義感を持っていた。
英雄とは、異世界から召喚される勇者と違い、この世界で生まれ育った者に権限する特殊な魔力で、勇者に準じる力を持つとされる。
「魔王軍討伐戦」でも快進撃の先頭に立ち、そこでリック少年の猛威に触れ、戦友として歓迎し、自らなんでも率先してやる姿に感動し、仲間に迎えた。
リック達が帰国してからも仲間として復興に携わり、そのまま映画業界へ。
そこで華やかな世界に接し、子供の頃に憧れた英雄の姿を求めて活劇俳優を目指し、主に新興映画会社ショーウェイで活劇俳優として活躍。
俳優業に手ごたえを感じ、「討伐戦」の時から想いを抱いていた聖女セワーシャとの結婚を決意。
・セワーシャ・ショーン(1483~)
キリエリア王国、ゼネシス教神殿の聖女称号保有者。旧姓カイガー。
子供の頃から治癒魔法の才を発揮、今では支援、強化、直接攻撃魔法までこなす。
他人の事を気に掛ける性分で神殿を志し、「魔王軍討伐戦」後に神殿から離れ、アックス、リック達と行動を共にし復興支援に尽くす。
リックが映画に転身するとアックスもそれを負い、更にそれを追ってセワーシャも映画界のお手伝いに。アイラ夫人と並んで「スタジオの女神」と慕われる。
「聖典」「天地開闢」で俳優として美貌を披露し、僅かな出演履歴ながら熱烈なファンを持っている。
・デシアス・ジッセイダー(1481~)
キリエリア王国、ジッセイダー男爵家三男、剣聖の称号保有者、騎士爵待遇。
剣聖に目覚め、若くして王立騎士団を率いる立場になり「魔王軍討伐戦」で功を上げたが、討伐より対話を選び戦いを終わらせたリック少年に衝撃を受ける。
更に復興に尽力する姿に自分に無い力を感じ、彼を救国の恩人と崇め、映画転身を機にカメラマンとして尽くす事を決意する。
騎士団時代の鉄拳癖や命懸けの苦行の癖が残り、リック少年から時々怒られる。
事実上実家を出奔しており、婚約者を置いてけぼりにしている。
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・グランテラ大陸
この世界最大の大陸。
その西部の文明圏がキリエリア王国、テラニエ帝国等の領域。
その中部に広大な荒野や山岳地帯を持ち、小国が割拠している。
その東部にはボウ帝国が広大な領土を収めている。
いまだ未開の地も多く、飛行機や鋼鉄艦を得たキリエリアが探索に乗り出す計画を立てている。
・キリエリア王国
大陸西部、大きく内側に食い込んだ内海の南岸を領有する大国。
賢王カンゲース5世の治世の下、大陸歴1500年に勃発した「魔王軍討伐戦」と言われたテラニエ侵略戦争の後、わずか3年で目覚ましい復興を遂げ、グランテラ国家連合の中心的存在となる。
人口二千万人の大国。
・王都レイソン
キリエリアの王都。グランテラ大陸鉄道網の要衝であり起点である。
大陸歴1500年の人口は数十万人だったが、僅か10年で100万人の大都市に発展した。
・国王カンゲース5世(1460~)
キリエリアの賢王。
「魔王軍討伐戦」でテラニエ帝国の要請に応じ出兵、魔王軍=グラン・テラ王国がテラニエの侵略を受けた事実を知り和睦を結び、密かに復興支援を行った。
そのためいち早く戦後復興を成し遂げ、戦後の繁栄を築いた。
戦となれば率先して戦うタイプで部下や兵から慕われる。
戦場で帝国から来たリック少年のムチャクチャな強さに驚き、戦友と迎え進言をよく聞いた。敵に理があると知ったのはこのためでもある。
戦後もリック少年の超生産魔力に救われつつ、これをあくまで有志の援助であると慎身を以て接したためリック少年と固い信頼関係を築いた。
大陸横断鉄道の完成と共に大陸東部のボウ帝国始め沿線各国とも国交を樹立し、「人魔再戦」と呼ばれた、テラニエ勇者反逆騒動の鎮圧を経て大陸北方諸国、そして魔王領と呼ばれていたグラン・テラ王国と正式な国交を樹立し、大陸最大の平和を齎した。
その反面、家庭に疎く、王妃初産の際、側室入台の際は妹のセシリア姫の支援を受けて何とか収まった。そのため妹に頭が上がらない。
・王妃、王太子、王子達
あまりこの物語に出る事はないが王太子はしっかり次代を引き継ぐべく国務を推し進めている模様。
反面次男である王子以下は平和を享受し、左程能力を鍛えられていない模様。
・財務卿ダニエル・ザナク公爵(1455~)
国王の腹心の部下で、「魔王軍討伐戦」後復興に尽力しまくった大臣。
尤もその成功はリック少年の鉄道生産のお陰であり、一度は彼を抱え込もうとしたが国王と妻に咎められ断念。
以後鉄材の増産や運用要員の確保に努め、リックの支援に尽くし一丸となって復興を成し遂げた。
なお、妻であり王の妹であるセシリア夫人には尻に敷かれている訳ではないが、何かにつけ才長ける彼女には素直に従っており、それが夫婦円満の秘訣とか。
何故か国王陛下と仲が良いのも彼女の采配の賜物ではと噂されている模様。
・セシリア・ザナク公爵夫人(1475~)
国王カンゲース五世陛下の妹。つまり元王女。
現財務卿夫人、ヨーホー王立映画公社社長。
幼いころから大変優れた人で、王家一門から一目置かれていた。
将来の希望を前王から聞かれ、
「人は喰えねば飢えて死ぬ故、財務を手伝いたく存じます」
と答え、20年上の財務卿の妻となった。
なお財務卿の誠実な人柄に、本人に不満は無かった模様。
そして戦後復興でリック少年のチートを知り、彼に無理させない様気遣いつつ、彼の要望を聞きつつ鉄道網を整備した。
さらに復興後の社会を考え、鉄道駅に大商店と娯楽施設が必要と考え、映画会社を設立。
それが大当たりしたため独立させ社長に就任した。
先述の通り国王陛下ですら頭が上がらない女傑。
リック少年を息子の様に可愛がっていて養子に誘ったり過剰なスキンシップを行ったりする。
その都度二人の妻によって引きはがされている。
既に成人した子供が何人かいるが、
「可愛げがなくなったのよ」
とお嘆きの模様。
・陸軍卿
「魔王軍討伐戦」の際、国王、英雄チームと共に前線にあってリック少年の戦友を自負する侯爵。
・海軍卿
「魔王軍討伐戦」の際、部下の不出来の為友軍支援が敵わず、リック少年の映画に学ぶ様檄を飛ばした、臨機応変の人。
・空軍卿
飛行機時代を予見したリック監督の映画に触発されて設立された、新進気鋭、新軍の卿。若手。
・デンガナ伯爵領
王都の北、内海の一大軍港、貿易港で、キリエリア第二の大都市。
巨大な灯台がランドマーク。
映画の集客力に注目した伯爵が映画の舞台に、ロケ地にと招待し、「ゴドランの逆襲」の舞台に、「グランテラ大海空戦 大西洋の嵐」の機送艦実物大セットの建設地になり、多くの観光客を集めた。
本人も映画の大ファン。
・ダッチャー辺境伯領
キリエリア西端、元は辺境扱いであったが、今は優れた景色や寛げる宿場、そして快適に現地へ向かえる高速鉄道のお陰で一大観光地、貿易港として栄える。
「空の大怪獣プテロス」で撮影を誘致した辺境伯は、もちろん映画の大ファン。
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・ゼネシス教
グランテラ大陸西部で広く信仰され、各国王家の宗教的権威ー成立基盤となっている大宗教。
大陸に広く伝播する際、各地の民間宗教と融合した、割と寛容な宗教。
各国の王都に枢機卿を置き、神殿で祭礼を行っている。
・パクス枢機卿
グランテラ枢機卿。
「聖典」でリック監督の宗教に対する敬意と厳しい目を見て、その高度な知性を高く評価する。
・ミゼレ祭司
各地に派遣され、礼拝をおこなう祭司の中でも高位な人。高位…なのだが。
当初リック監督に懐疑的であったが、「聖典」の完成度に心酔し、以後彼の協力者となる事を誓う。ちょっと怖い位誓う。
なお、セワーシャの大ファン。




