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新たなる共闘

 美紀は寮との出会いから、共闘して、祠の封印と浄化をする事を話し合う事にした。寮との約束の日、美紀は、待ち合わせの神社へと向かった。

美紀は、公園で寮と2名の人物と出会い、特に寮と共にこの地の調査に関わることになった。彼らは美紀が橘家の末裔であると知り、この地域に強い怨念が渦巻いていることを理解したようだった。日が経つにつれ調査を継続したいという彼らの気持ちも、同じく地域を守りたいと願う私にとって心強いものに感じられるようになっていた。


***封印のための協力者たち***


 数日後、寮たちは新たな協力者を紹介してくれた。彼の大学時代の後輩で、霊的な調査に精通している瑞希と鈴木が新たに加わることになり、また、占いサロン「マリア」の人気占い師である由香も霊的な助力を提供してくれることになった。特に由香は占いで重要な助言をくれ、トンネルの結界を整えたうえで公園で儀式を行うのが最も効果的だという結果が出ていると教えてくれた。彼らの支援によって、封印儀式の成功への道が開かれるかもしれないと、美紀は期待に胸を膨らせた。


***神社での計画***


 待ち合わせ場所は、トンネル近くにある神社。封印の力が宿る神聖な場所で、準備には最適だった。皆が集まると、美紀は祈りを捧げ、加護を得るために本殿で一緒にお参りすることを提案した。


美紀は「この地の神様の加護が、私たちには必要です。どうか、私たちに力を貸してください」そう心の中で祈ると、心が静まるのが感じられた。祈りが終わると皆を神社の裏手にある東屋に案内し、封印の再考と儀式の準備について話し合いを始めた。


***封印の再考と提案***


 寮が提案したのは、まず以前封印が施された場所を再度確認し、強化することだった。「このままでは、再び封印が妨害される恐れがあります。僕たちで強化し、できる限りの準備をしておきましょう」と冷静に話す寮の言葉は頼もしかった。


 美紀は心の中で、一人では確かに難しい…彼らの力を借りて万全の態勢で臨むべきだ。と思い寮や瑞希たちに「では、この祠で霊的な力を試させてください」と伝え、瑞希や鈴木、國府田もそれに賛同した。


***最初の祠での試練***


 祠に着くと、周囲の空気が一変し、緊張が走る。瑞希が霊力を使って状態を確認すると、「これはかなり強い怨霊の気配があるわ…」と険しい表情で告げた。私は気を引き締め、封印の儀を始めると、空気が一段と冷たくなり、悪霊たちが妨害を狙って次々に現れた。


瑞希が印を結び、黒い影に気を放つと、その影は一瞬で浄化されて消えていく。寮も周囲の悪霊に呪文を唱え、鈴木は浄化の塩とスプレーで私の周りを守ってくれた。國府田も魔除けのお香を焚き、私が集中して封印できるようにサポートしてくれる。


 しかし、次第に悪霊たちの数が増え、彼らも消耗しているのが見て取れた。皆が粘ってくれている中、美紀の集中力は最高潮に達し、ついに呪文を唱える。「青龍、白虎、鳳凰、玄武、この祠を封印し給え!」まばゆい光が祠を包み、悪霊たちは光の中で消えていった。なんとか封印の強化が成功したが、皆の顔には達成感と同時に恐怖と疲労の色が浮かんでいた。


***次なる封印に向けての備え***


 神社に戻り、美紀は寮たちに感謝の気持ちを伝えた。「皆の力がなければ今回の封印は成し遂げられなかったわ。次の祠にはもっと強い怨霊がいるかもしれない。今回以上の備えが必要です」


 寮もその意見に同意し、由香や他の霊能者たちにも協力を仰ぐことを提案してくれた。今の美紀には仲間がいる事に対し心強く思えた。彼らと共に次の封印を成功させなければならない。


***新たな仲間との再挑戦***


 寮の呼びかけで、占い師の由香、そして霊能力者である葵も加わることになった。さらに強力な助けを得て、美紀たちは次の封印へと歩みを進めることを決意した。


「次の封印はこれまで以上に厳しい戦いになるでしょう。でも、力を合わせれば必ず乗り越えられるはずです」と美紀は皆に力強く言った。誰もが静かに頷き合い、緊張感を保ちながらも新たな希望を抱いて、次の封印場所に向けての一歩を踏み出したのだった。


 前回の祠の封印のとき、寮たちも、瑞希や鈴木も、限界まで霊力と体力を使い果たしていた。その様子から、次に待ち受ける封印がさらに厳しい戦いになることは明白だった。このままでは持ちこたえられないかもしれない。そんな中、寮が頼りになる新たな仲間に協力を仰いでくれると決めてくれたことで美紀はとても心強く感じた。


その仲間たちは、霊能力を磨いてきた大学の同級生である葵と、霊視や占いに優れた由香。彼女たちは寮の依頼に快く応えて、こうして再び私たちと共に、トンネル周辺の祠と石碑の封印に挑むために集まってくれた。


***初めて会う仲間たち***


 待ち合わせ場所の神社に集まると、初めて顔を合わせる葵が、穏やかな声で挨拶してくれた。「初めまして、葵と申します。どうぞよろしくお願いします」


 美紀は彼女の霊的な力を感じ取り、微笑んで返した。「霊能力者がさらに加わるなんて心強いです。今日の封印は、前回以上の難しさになるでしょう。あなたの力に頼らせていただきます」


次に、由香が明るく挨拶をした。「由香です。こういう場面には慣れてるから、全力でサポートするわよ!」


 彼女の言葉に、少し肩の力が抜けた気がした。「占いや霊視があると、祠や石碑の位置を見つけやすいので助かります。どうかよろしくお願いします」


 祠の封印を強化するために、全員が万全の準備を整えた。封印の力が弱まれば、怪異が広がり、地域全体が危険に晒される。緊張感を押し隠し、私たちは祠へと向かうことにした。


***祠への道と戦いの準備***


 寮が持参してきたタブレットで次の祠の位置を示しながら言った。「次の祠には、これまで以上に強力な悪霊が集まっている可能性がある。準備は万全にして挑もう」


皆が真剣な表情で頷き、瑞希は「今回はさらに強力な霊符を持ってきたわ。前回の封印に効果があったから、これで持ちこたえられるはず」と自信を見せた。葵も穏やかに頷き、「前回の戦いから学んで、より強力な呪文を身に着けました。今度はもっと役に立ちたい」と言ってくれた。


美紀は彼らの心強い言葉を胸に、祠へと進んだ。


***祠での封印の儀式と悪霊との激闘***


 祠に到着すると、周囲の空気が急に冷たくなり、霊気が全身を包むように感じた。「悪霊が迫っているわ、準備を!」私が警戒を促すと、寮たちもすぐさま結界を張り、祠の周囲に浄化の塩とお香を撒いて霊気を清めていった。


美紀は祠の前に立ち、封印の呪文を静かに唱え始めた。すると、黒い靄が不気味に漂い始め、次第に私たちを取り囲むように現れてきた。寮は呪文を唱え、瑞希や葵も次々と攻撃を仕掛け、悪霊たちを浄化していくが、湧き出る悪霊の数は多く、次第に私たちは押し返され始めた。


「数が多すぎる…!」と焦りを隠せない瑞希の声が響く。


 鈴木も場を清めながら「このままでは持たないかもしれない!」と叫ぶが、私は最後まで諦めず、祠の封印を完成させるために呪文を唱え続けた。「青龍、白虎、鳳凰、玄武よ、この祠を守り給え! 封印!」


 その瞬間、祠から強い光が溢れ出し、黒い影は次々と消えていった。封印が無事に完了し、私たちはようやく安堵の息をつくことができた。


***真実の告白***


 封印を終え、神社へ戻った後、寮たちが私に隠していた真実を打ち明けた。彼らはオカルト雑誌の編集者であり、取材の一環でこの仕事に携わっていたのだという。


 驚きはしたが、同時に少し安心もしていた。「取材であっても、皆が本気で協力してくれているのはわかります。感謝しています」


 寮は美紀の反応に安堵した様子で「取材の一環でもあるけど、僕たちには怪奇現象を鎮め、人々に知らせるという使命がある」と語った。


「そうだったのね。これまでずっと一人で戦ってきたけれど、今は仲間がいる…ありがとう」美紀は心からの感謝を伝えた。


***次なる封印への決意***


 次の封印を果たすために、皆で準備を整えなおすことにした。今度の戦いも厳しいものになるだろうが、彼らと共に乗り越えていく覚悟があれば必ず成功できると信じている。


「次の封印も大変な戦いになるでしょう。でも、力を合わせてこの地域を守りましょう」


 その言葉に皆が静かに頷き、再び戦いへと向かう準備が整った。封印の使命を果たすために、美紀たちは前を見据えたまま、さらなる危機に満ちた次の祠へと歩みを進めるのだった。



 購読、ありがとうございました。

スピリチュアルズジャーニー寮の本編の話を美紀の視点から描いています。


 ネタバレになるので、本編は読まない方が楽しめると思います。

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