明日が遠かった
なんの救いもない言葉です。
気分が悪くなるかもしれないので
あらすじを読んで平気だと思えなかった方は
読まれないことをおすすめします
明日が遠かった
胸が締め付けられて
息をするのが苦しくて
生きるのが苦しかった
楽しめることも
嬉しいことも
ちゃんとあるのに
ふっと軽くなった気持ちが
息をすると重くなった
吐き出しても
掃き出しても
吸い込む度に
何を背負い込んでるんだろう
胸の奥がどんどん重くなっていって
そのうち起き上がれなくなっていく
昼間はあっという間に過ぎていく
何かはしていた
何が出来たか分からなかった
何かをしたかった
何がしたかったか分からなかった
息をするために
生きてるだけ
生きるために
生きてるだけ
ようやく迎えた今日なのに
空が明るくなっても
心は晴れずに
空が暗くなる頃には
心は黒くなっている
横になる瞬間
ようやく終わる瞬間
転がってスマートフォンを眺めてる
そこには誰かの軌跡が生まれていて
そこに自分の軌跡はないと自覚する
生きるために
生きている
軌跡を残せれば
それだけで奇跡
なんて安っぽい
残すのはきっとキセキだけ
こちらの居場所を刻むより
あちらの居場所を刻んでる
何もないことを自覚して
何も残してないことを地に隠して
息をする度
重くなっていく心とともに
夜を沈んでく
沈んで
気づけば
落ちている
眠ったことを自覚しないまま
何度も目が覚める
何もしてない
何も為してない
何も無ししかない
意識を無理やり持ち上げられてるのか
目が覚めると胸ぐらを掴まれたように
胸が締め付けられて
息をするのが苦しくて
生きるているのが苦しかった
夜はまだ終わらない
朝は未だ来ない
未来は遠かった
読めない言葉を書いて
何になるんだろう