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異世界で牛飼い生活の旅  作者: リベロ
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旅立ちの前にひとっ風呂


明日には、王都に向かうため、準備が、完了したが、まだしてないことを、思い出した優舞は、マーサとサイル、牛を全頭連れて、タライの森の奥にやってきた。


パンダに、土魔法で左右の上下の土壁を作ってもらい、天井は、空洞にしてもらった。

その中に、以前買った、風呂のタライをおいてカドに湯気の立つお湯を入れてもらってサイルには、外の警備を頼んだ。


土壁の中で、裸になった優舞は、アイテムボックスから木材でできた椅子を二つ取り出した。


「じゃあ入りますか…マーサまずこの椅子に座って…

まずは頭から洗っていくから、目を閉じて」

「はっはい!」


マーサを椅子に座らせると、一通り頭から洗って先に湯船の中に、誘った。


「ユウさんは、1人で洗えるんですね。すごいです。私、こんな貴族のような石鹸で洗ったの初めてです」

「これからは、これを自分で使えるようになってもらわないとね時々こういう風に入れたらいいんだけどね」


喋りながら、洗い終わった優舞は、マーサと同じように、湯船に浸かり、一息ついた。






外では、サイルが、ドンやカド達に触れたり、乗っかったりして遊んでいたが、そこに、以前優舞に連行された、4人組の冒険者が、森の奥にできた壁に警戒しながら、近づいてきた。

「ん?坊主1人だけか?あっこの従魔は…坊主!この土壁はなんだ?魔物でもいるのか?この従魔たちの主は?」

「えーっと中にいます。でも大丈夫なので安心してください」


と言い終わると、すぐに壁の中からマーサの小さい悲鳴が聞こえ、4人の冒険者達は、急いで土壁に地下より、サイルの静止にも関わらず、魔法を打って土壁を壊し、土煙が上がる中、中に入って行った。



数秒前の中で、「もうそろそろ出ますね。ちょっとのぼせてきたかも」

とマーサが言い、十分に浸かったので出ようと、タライの縁に足を乗せると、お湯で足を滑らし、湯船の中に逆戻りしていた。


キャっと声をあげて、水飛沫を飛ばしながら、優舞が、いる方がに飛んでいった。


「マーサ大丈夫?」

「…はい大丈夫です」

優舞は、立ち上がり、マーサの手を掴んで起こすと、土壁が、爆発と共に土煙をあげ、4人の男達が、入ってきた。


「きゃーーーーーー!」

マーサは、急いで、しゃがんで湯船の中に入り直したが、優舞は、4人の男達を睨みつけていた。



「あんた達、何やってるの?」

「えっ……いやっ……あの……悲鳴が聞こえて……すみませんでした!!」


冷や汗をかきながら、慌てて土壁の外へ出ていく4人組ーーー

それを見届けると、ため息をつく優舞。


「マーサ、もう出て行ったよ。サイルも入っておいで、あんたらは、終わるまで外で待ってな。落とし前つけさせてやるから」


「はい!?」

4人組の冒険者は、ドンやカドの前に正座をして中を見ないように、背筋を伸ばして、足が、しびれても我慢した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


お風呂から上がった3人は、4人組の冒険者の前に立った。


「…で、なんで、壊したの?サイルが、止めたはずだよね?」

うんうんと頷くサイルも、男たちをにらみつけている。


「ひっ悲鳴が聞こえたから…魔物がいると思って……すみません」


「全く…私には、この子達がいるから大丈夫だよ。この子達がいたら、大丈夫だと思って」


「前回も迷惑かけたのに、今回も申し訳ない!

そういえば、前回も名乗ってなかったな。俺たちは、ダライの桟橋ってチームで、リーダーである俺が、オルガ、こいつは、右からアサイとタイト、それからマイルだ。

ほんとうにすまなかった」


「もういいよ、マーサもいいよね?」

マーサを見るとコクコクと頷き、後ろを向いてカドの体に身体を埋める。


「もういいよ帰って、私たちも、片付けたら帰るから」


ぺこぺこと頭を下げて、ダライの桟橋は、森の出口へ向かって行った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さてと、帰りますか、サイル、マーサ、カドの上に乗って帰るよ」



テクテクとドン達の上に乗り、オーラスタムへと戻ってきた。


マーサ達とは、別れて優舞は、教会へと向かった。

教会に、入ると女神像の前で手をあわせる。


「アーデラス様、明日にはこのオーラスタムを出ます。当分お祈りは、出来ませんが、旅の安全をお見守りください…」


眼をつむって祈りをつづける。


ーーーーーーーー

何分そうしていたか、わからないぐらい祈りを捧げていると、シスターが、教会の中に入ってきた。

「あら?オーナー来ていたんですね」

「うん…今日でオーラスタム最後だから…明日からよろしく頼むね。お金のことは、オーラスタム伯爵で預けているから、毎月持ってきてもらう手筈になってるから、もし貰えなかったら、ブタネコ経由で伝えて」

「はい、オーナーこの話もう5度目ですよ。大丈夫です。オーラスタム伯爵様は、とても良い方なので」

「その割には、あーなるまで放置してたじゃない」

「まっまぁ…ですが今は、ちゃんと手を差し伸べてくれてますから大丈夫です」


ぺこりと頭を下げると、シスターは、自室に行くために、階段を上り始めた。


「シスター!明日は、朝早くに出るから、ここには寄れないからこれで当分の間さよならだね。

また、帰ってくるからそれまで、ブタネコをお願いします」

「オーナー…さよならそしてありがとうございます」


深々と、頭を下げて、ポロリと涙を流した。





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