表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で牛飼い生活の旅  作者: リベロ
31/33

番外編 オーラスタムのシスターの心中

朝、目を覚ますと、ゴワゴワになったとてつも長い髪を整えるのが、日課の始まりーーーーー



ここ、オーラスタムの教会兼孤児院で唯一働いてるシスターこと、マリア・アタナシウス、歳は25才。

そういえば、オーナーにもこの名前を言ってなかったような気がします。


まぁもう名前なんてどうでもいいんです。

私の愛しい人たちは、もうこの世には居なく、呼ぶ人もいないのですから……


髪を解かし終えたら、ウィンプルを被り、スカプラリオのスカート部分を正したら、聖杯堂へと向かう。



朝は必ず、女神アーデラス様の像の前で膝をついて祈りを捧げる。


"今日も1日みんなが、幸せであるように…そしてアーデラス様の元へ行ったヤハウェとその子、産めなかったあの子とどうか安らかにお眠りにください"



首にぶら下げている、2つの指輪を握りしめて、女神様を見上げる。


"アーデラス様、私に女神の目をいただきありがとうございます。そのおかげで、今ここでシスターを出来ます。"


そう、私の女神様からもらった魔法は、通称女神の目こと神眼、癒しの2つでした。

この神眼は、洗礼式の際に、子供達が、祈りを捧げた時、なんの魔法が、その子に入るのかが、見える魔法。

他の人には見えません。

私も10歳の洗礼式の後から見えるようなりました。

私の母と父も見えていて、ここの教会で神父とシスターをしていました。

この世界では、神眼が、授けられないと神父とシスターには、なれません。

この服も着ることも、許されないのです。

私には、姉が居ましたが、2人とも神眼は、現れず、私だけが、現れた為、姉達は、私を酷くイジメました。

それに気づいた両親が、姉2人をどこかへやってしまいました。

聞いても話してはくれませんでした。


生成も数がいませんが、この神眼も少ないのです。

年に2、3人現れればいい方で、いない年もあるとか…

ヤハウェも神眼が、あり10歳の頃からお手伝いという形で来ていました。

私が、8歳の頃から…2歳年上の彼は、兄弟が多いらしく、孤児院の子や私のこともよく面倒を見てもらってました。

自然と彼に惹かれ、彼も私を好きでいてくれて、15の時に告白されて、付き合い初めて、17になった時、私たちは、結婚をした。

アーデラス様に祈りを捧げ、夫婦になった。

私達の夫婦生活は、私が20歳になったと時、唐突に終わった。



私はその時お使いで外に出ていため、教会には、いなかったのだけれど、あの姉2人が、両親とヤハウェを刺殺した。


突然、失った大切な人ー私も気づいていない間にできていたお腹の子が、ストレスと絶望感に苛まれ、私の下を血で濡らした。


気づいた時には、全てが終わっていて、私の心もお腹も空っぽになっていた。


姉2人は、奉仕に出されて、そこでいじめにあっていたらしい。

このイジメも私のせいだと錯覚した2人は、共闘して私とヤハウェを含めた4人を消すことにした。

2人は、3人を殺した後、私を探している間に、孤児院の子達が、詰め所から兵士を呼んで、逃亡しようとしていた2人を捉え、最終てきには、奴隷鉱山へと送られていった。


奉仕の先は、金払いもよく、休みも月に何度もあったのだが、イジメの方が、耐えられなくなったそうです。

奉公先で、結婚のお相手も見繕っていただいていたのに、教会のお嬢さんってことで、色々目にかけていただいてたのに、どうしてこんなことを?

私にはよくわかりません。

血の繋がった両親殺めるなんて…

ただ平和に暮らしたかっただけなのに…

それさえもできないなんて…

私に、神眼さえなかったらこんな事には、ならなかったのでしょうか?

アーデラス様、何故私めに神眼をお与えたのですか?


そう女神像の前で、何度説いてもアーデラス様は、答えてくれませんでした。

もう、何もないのであれば、私はこの命が尽きるまで、シスターとして、子供たちをゆっくり育てていこう。

この先、ヤハウェ以上に愛する人は、きっと現れないでしょうから…


この子達だけを愛して育てて行くことにしましょう。

あの子の代わりに…産んであげれなかったあの子を思いながら…



そういえば、この話、オーナーにしようかと思っていましたが、最近忙しいのか、ほとんど教会に顔を出してくれません。

こないだ、オーナーの過去を聞いてびっくりしました。

オーナーの実年齢私もよりも上で、異世界から来た、渡り人だったそうです。

あの従魔たちも、みんな一度死んでいてアーデラス様に生き返らせてもらってこちらの世界に来ているみたいです。

不思議な話ですね。

あんなにお金もだしてくれるって思っていたら、ほとんど、アーデラス様からいただいたもので、返金したいとかなんとかで、それで教会や孤児院を立て直してくれて、ありがたいことです。

アーデラス様からの御慈悲、喜んでおうけいたします。



孤児院には、お風呂も設置され、毎日入るようにオーナーからの指示で、毎日小綺麗にしておくようにと言われています。

手を洗う時は、石鹸を使い、身体を洗う時は、液体の石鹸を使い、服も毎日着替えるように言われました。

子供達の服も沢山買っていただき、本当に、心から感謝していますよ、オーナー。

それに一昨日から始めた、屋台も材料は、ただのじゃがいもだけなのですが、珍しい食べ物に様変わりして、それは、ご近所さんにも喜んでいただきましたし、これからもっと売れるように頑張らないと、昨日みたいな人たちが、来ても対象できるようにならないと…


そういえば、石鹸の方は、セイザイ商店におくみたいです。

領主様を巻き込んでしまったらしく、何千個とおろしたらしいです。

その代わり、私達は、無くなった時に無償で提供してくれるそうです。

本当にありがたいことです。


それに、キャット・シーのブタネコさんまで預けていただき、本当に感謝しきれません。

私が、いない時でも、ちゃんとめんどうを見てくれますし、読み書きも教えていだたいているし、大きい組とたまに街の外で採取などを手伝っていただいてほんとにありがたいです。

ブタネコさんは、空間魔法が、あるのでいつもよりたっぷり、採取が出来るようで、一角うさぎ位でしたら狩ってこれるので、本当にありがたいです。

まぁたまにサボっているみたいですが、いるだけでいいのです。

それだけで…

生きているだけで意味があるのですから…





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ