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異世界で牛飼い生活の旅  作者: リベロ
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番外編  オーラスタム伯爵のとある1日

ある日の朝、いつものように起きて、隣で寝ているミアの頬にキスをしてベットから降りる。


私の名は、クラウド・フォン・オーラスタムだ。

しがない、伯爵家当主だ。



今日は、昨日ミアの寝室で寝ていたため、着替えの為に自室へむかう。


着替えが、終わると書斎室に入り、入れ立てのミルクティーを飲みながら今日の新聞を読んでいた。


こないだのカラーシープの件が書かれている記事を見つける。


「あの子は、どうやってカラーシープを止めたんだ?それが気になるな、それにいつも従魔を連れ歩いているみたいだが、あののんびりとした従魔が、闘えると思えんのだが…まぁいいか」



朝食の時間になると爺やが、呼びにくる。

私は、爺やの後を追って、食堂に入る。

そこには、もう支度を整えた妻のミアリードネアと娘のリアーナリスが席についていた。

朝の挨拶をかわして、私が席に着くと、料理が運ばれてくる。

私は、パンが嫌いだったが、最近のパンお気に入りでおわかりするくらい気に入っている。


それもそのはずあの子供ーユウと名乗ったあの者が、全てを覆すようにレシピを教えてくれたのだ。

今まだのパンは、カチカチのパサパサだったが、今ではふんわりしているのに腹持ちがいい、スープにつける必要もなく味わって食べれるのだから…そしてこの一杯…毎日飲んでも飽きず、パンにとても合う、その乳でできたと言っていたチーズ、パンには乳でできたバターをたっぷりつける。


まさに至福の時だ。今までの料理はなんだったのかわからない。

あの者はすごい。我が領土にずっといて、私達の料理、いや家臣になってもらいたい、なぜできないのか?

金も地位もあるのにあの小娘だけは、手に入らん。

手に入れるば、ミアもリアも喜ぶだろうが、ミアは、喜ぶ反面怒るだろう。


今でこそ、幸せだが、ミアの幼馴染であった王妃が、嫁ぐ前、大変だったときいている。ミアはお転婆で、それは今も変わらないが、王妃は、婚約中、王太子だった今の王が、浮気をしていたらしい。それも、浮気相手が王妃にいじめられたと虚言をいい、王妃の立場が、なくなったそうだ。それをミアは、王妃様の味方になり、浮気相手の虚言を見事見破り、その浮気相手の地位、男爵だったらしいが、貴族の地位を取り上げてるまでになってしまったようだ。

婚約破棄をすると言ったのに、王太子は、諦めずに、今の王妃に何度も頭を下げ、やっとの思いで結ばれたそうだが、結婚から3年間はお手つき禁止だと言われ、それまでにまた浮気をしないのであれば、認めてあげるとミアが言ったそうだ。

ミアは、恐ろしい。少しでも機嫌を悪くさせてしまったらあの時の王太子みたいになってしまう。

そうなっては、だめだ!3年もお手つき禁止など言われたら発狂してしまう。

それほどにまで、ミアを愛しているのだが、これが尻に轢かれるとはこのことなのだろう。


そんなことより、あの者である。末恐ろしい。何を考えているのか、全くわからない。

おどけて見せたり、真剣になったり……

こないだなんか、いきなり育成キットを出された訳がわからんかった。

聞いてみたら、リアが、馬小屋にあの者の従魔を隠してしまったらしい。

リアになぜそんなことをしたのか、聞いたら、こやつらもう時期、王都に向かうと、それは初めから知っていたが、それが、なんなのかと思っていたら、どうやら、あの者複数いる従魔の子を気に入ってしまったらしい。

少し前に、メイドからリアが、あの者の従魔を怖がっていると聞いていたのに、子供なら欲しいと…

それで盗むとは情けない。

少し前に、ミアが、妊娠したと言うのに、リアは姉になると言うのに盗むとは、しかも伯爵家の娘だぞ

もう少し考えて欲しいものだ。

まぁまだ5歳だから仕方ないか……


もらうのは、いいが、本当に世話ができるのか?馬とそんなに変わらないと言っていたが、ほんとにリアに世話が出来るのか、信じがたい…

まぁもう預かるのが、決まってしまったが、いずれ返してしまうものだ、愛着をわかせないようにしないとな

私もリアと同じで、欲しいものは、欲しいと金を払ってでも手に入れたいと思ってしまうほどだ。

だが、あの者は買えん。手に入れられん。

それがなんだか、虚し…リアは手に入れたのに…

別に男と女になりたいわけではない。

15程離れている子供に手を出したりは、しない。

まず、浮気はしない。

ミア以外は、いらんな。たまに新しく来たメイドが、媚を売ってくるが、正直興味もない。

辞めさせようと、メイド長に言えば、もう既に解雇になっていたのが、何回かあった。

全部ミアだ。

恐ろしい…どこから見ていたのだろうか…

全く気づかなかった。

もし、メイドの誘いに乗っていたら、私はどうなっていたのだろうか?


チラリと朝食を食べているミアみる。

視線に気付いたのか、ミアが、こっちを見てにっこり笑う。

美しいが、怖い…裏があるのような微笑み…怖くて笑い返してパンをかじる。


そんな朝食を終えたところで、爺やが、やってきて、外にあの者の従魔が、きているらしい。


そのまま出ていくと、数名の兵がいて、何も聞かされぬまま、どこかへと歩いて行く。

爺やに聞こうと、すると孤児院が見えてきて、男の怒鳴り声が、聞こえてきた。


アイツらは確か、アグラ商店の次期当主、アギラとその取り巻きではないか?

孤児院にいちゃもんを付けているのか?

なるほど、それで呼ばれたのか…


「はぁ?備品だと?俺たちは、商人だぞ?欲しいものを買って何が悪い?それにあんたがオーナー?子供じゃないか?笑わせんな」

「子供がオーナーで何が悪いのだ…アグラ商店」


こやつら、この者に、なんて言い草だ。

この者が、きれたらどうする?

他のものが手に入らなくなったらどう責任とってくれるのだ?

私の好きなミルクティーが飲めなくなったらどうするつもりだ!!

こんな奴らと取引は中止だもう2度としない!

こいつらの店は、普通の金額より上乗せで売りつけるんだ。

そんな所と取引することはない!

今までは、よしみで買っていたが、もういい!

伯爵家御用達は、セイザイ商店で十分だ!!


「なっ!伯爵様どっどうされたのですか?こんなところに」

「どうもなにも、私が後ろ盾になってる孤児院にきて何が悪い」

「うっ後ろ盾?ここの孤児院、伯爵の息がかかってる場所だと!?ロンソン!どういうことだ!ちゃんと調べてなかったのか!」

「まぁまぁいいではないか…爺や、アグラ商店は、今後一切取引をするでないぞ、では帰るとするか」

「御意」


これでいい早く帰ろ…しかしこの従魔まだ着いてくるみたいだな

どうかしたのか?主人の元へ帰ればいいのに、まぁいいか


ハエどもがうるさい、気にせず帰るか…


「取引しないんだったら、伯爵を人質に…!?」


このアギラという男が、懐からナイフを出したのが、見えた瞬間アギラが、飛んで行った。


なんてこったー!!

何が起きたーーー!

アギラが飛んだぞー!!

待て待てそう言えば、子を預かる約束した時、半径5メートルとか言っていたな

このことかーーー!

なるほど、確かに、娘を守るために、素晴らしい結界だ。

落ち着け、落ち着け、冷静に…冷静に…


「兵よあいつらを捕まえろ」

「御意」


近くの詰所に行くと、バクバクしていた心臓をやっとの思いで普通に戻して、伯爵家の権限で、アグラ商店の家宅捜査を命じてから館へ戻った。


館に帰ると、まずミアの部屋に行って、使用人たちを下がらせる。


ソファに座っているミアの膝に頭を置いてさっきあったことを言うと、何故か怒られた。


「家宅捜査だけ!?ふざけているの?いますぐあの商店潰してしまいなさい!」

「あっあぁーわかった後で爺やに言っておく…とりあえず、心臓は治ったが、まだ震えが止まらんよ」

「そんなにあの従魔達は、強いのね。貰えないかしら、貸し借りじゃなくて」

「ミア、頼むからあの者を怒らせないでくれ」

「まさか、怒らせたりしないわよ、私もミルクティーが飲めなくなるのは辛いもの」


流石は、私の妻だ。同じミルクティーを好きだとは…

いやそもそも私は、ミルクティーを好きだとは言ってないはず、朝にこっそり飲んではいるが……やっぱりミアは、侮れん。


ミアの膝の上で昼寝をしてると、気づけば夕方になっていた。

ミアに揺り起こされ、食堂へ向かう。

あー今日の仕事何もやってない。

まぁ書類の確認だからいいか……


なんかどっと疲れた1日だったな…


今日も美味しいご飯を食べて、愛しい妻とお腹の中にいる我が子を抱きしめながら眠るとしようか…





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