表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で牛飼い生活の旅  作者: リベロ
26/33

子供達のアイテムバック



いつものように、朝起きると牛達の所へ向い、朝の作業をマーサと行い、3頭のうち1頭を連れて牛乳の配達へ向かう。


昨日、頼まれた新規の顧客こと、オーラスタム伯爵の屋敷も追加され、ギルドの後にそちらに向かう。


門番に挨拶すると、中に通され、勝手口に連れて行かれる。


勝手口を開けるとそこは、キッチンに繋がっており、入ってすぐの作業台の上に、牛乳のピッチャーを並べていく。

最後にレシピを置くと、料理長らしき人に、挨拶をして、この場を去った。



中庭を歩いていると、前から小さな女の子とメイドが、建物の中からでてくる。


それを見ていた優舞とドンは、一度止まって、相手がどこに行くかを見据えていた。


「お嬢様、走ってはなりませんよ」

「はーい……あれ?お客さん?……!?

いやだ!おっきい怖い!?」



ドンをみた、リアはすくむ足で、建物の中へ戻って行ってしまった。


「うーん大きいと怖いのか?」

「普通の人は、大きさで慄くものじゃ、主だけが特別なんじゃ、初めから怖いもの知れずで、妾達に触ろうとする奴は…」

「そっか…何日かは、ドンちゃん達で我慢してもらってそのあとは、コパンでくるか」

「その方がよろしいかと…」


難しい顔をしながら、オーラスタム伯爵の屋敷を出ると、いつもの待ち合わせ場所である、屋台通りに足をむけた。



屋台通りに来ると、既にサイルとカドが立っていて、優舞が来るのを待っていた。


「サイルおはよー、カドもありがとうね」

「姉ちゃんおはよー今日もたっぷり売るよ!」


元気がいいサイルと一緒に屋台をアイテムボックスから出すと、すぐさま開店すると客が、並びはじめる。


サイルは、器用に売り捌き、たまにお客からチップをもらったり、お菓子をもらって、笑顔を振りまいた。



それを横目に、カドに後のことを頼み、優舞は、孤児院に向かった。



孤児院に着くと、既に朝ごはんができていて、みんなが、席に着いて食べ始めていた。

それをみた優舞、クスリと笑い、安堵の顔を浮かべていた。


ーーーーーー私はもう必要ないなーーーーーー


そう心で呟いて、食堂に入らず、教会の方へ向かう。


膝をつき手を合わせて目を閉じると、体軽くなる感覚がして、"あれ?これって…"

そう思っていると、目を閉じているにも関わらず、眩しく感じた優舞は、目を開けると不思議な空間に立っていた。


「アーデラス様…」

「教会を綺麗にしていただき、ありがとうございます。

信者達も新しい教会で喜んでいました。

もう時期孤児院の方も、建て替えるそうですね。それが、終わりましたら、小さいことですが、何か叶えて差し上げようかと思い、お呼びしました。何が、よろしいですか?」


「……………みかんが食べたい」

「クスッ…あなたは昔から欲がありませんね。確かにこちらの世界に柑橘系統が少ないですね。わかりました。アイテムボックスに柑橘系を必要な時、望むものが出るようにしますね」

「柑橘系ならなんでも?伊予柑とか八朔とか?」

「はい…では時間ですねまた来てください」


不思議な空間が、眩い光に包まれると、目を瞑ってしまった優舞は、光りが、収まったと同時に、目を開くと女神像が目の前に現れた。


ぼーっとアーデラスの女神像を見上げていると、教会へシスターが、入ってきた。


「オーナーこちらにいらっしゃったんですね。今日から孤児院の工事が、始まって1週間程でできるそうです。

今から子供達が、こちらに一時的に移ってこちらで生活しようと思うのですが、大丈夫でしょうか?」

「別にいいけど、宿でもよかったのに…ご飯とかはどうするの?」

「はい…少し質素になりますが、前に戻るだけです。前よりは、とてもいいですが…」

「スープくらい毎日持ってくるから、そんなこと言わないで、チーズももっと置いて行くから…

そうだね、みんなカバンがいるね。買ってくるよ」

「えっ?カバン?オーナー…!?」


シスターの最後の言葉も聞かずに、足早に教会を出ると、商業ギルドに向う。


ギルドに着くと、受け付けカウンターにいる女性に声をかける。



「すみません、アイテムバックを買いたいんですが、26個程、欲しいんだけど大丈夫ですか?」

「アイテムバックですね、1つ銀貨5枚になっております。26個ですと、金貨13なりますが、よろしいでしょうか?」


ポケットに手を入れるとアイテムボックスから金貨を取り出し、カウンターに置いて行く。


「これでいい?」

「えぇ…確かに頂戴いたしました。少々お待ちください。すぐにご用意させていただきます」


受付嬢は、お金を金庫の中に入れると、足早に倉庫へ向かう。

優舞は、受付嬢が、帰ってくるまでに商業ギルド内の提示版を見ていた。


提示版の中には、『北の正門通行止注意、カラーシープ出現の為』と書いていた。


「シープ…羊のことだよね?」

「お嬢ちゃん、カラーシープ気になるかい?そりゃー商人なら気になるか(笑)カラーシープから取れる羊毛はすごいぞ!貴族どもがこぞって欲しがる。

だが、討伐ランクAときた。並大抵の奴じゃ倒せないよ。今、この街には、Bランク冒険者までしかいないからな、違う街からAランク冒険者が、来るまで残念だが、お預けだ(笑)」


行商人らしき、おじさんが、優舞にカラーシープのことを聞いていると、カウンターから受付嬢の声が、聞こえ、おじさんに軽く挨拶をして、カウンターに向かった。


「26個お待ちしましたが、どうされますか?」


優舞は、周りを見渡すと誰もこっちをみたいないと思い、すぐに手をかざしてアイテムボックスの中に入れた。


「アイテムボックスですか…あっ!お買い上げありがとうございます。他にご入り用は、ありますか?」

「あの、カラーシープ…やっぱいいです。これだけで十分です。では失礼します」


そういうや否や、商業ギルドを出ると、さっきの行商人のおじさんが立っていた。


「よう、お嬢ちゃん、アイテムボックス持ちだったんだな」

「見てたんですか?」

「まぁ見えちまってな…それよりカラーシープが、気になんだろ?だけど冒険者カードを持ってないと北門には出れねぇーぜ」


ポケットに手を突っ込むと、ギルドカードをおじさんに見せる。

「なんだ冒険者用のも持ってたのか、でもランク低いな、まぁ一応冒険者だから、採取で見にはいけるな」

「まぁ攻撃は、当たらないから大丈夫だと思うけど、ちょっと見てみたいかも、弱点とかないの?」

「カラーシープは、謎なんだよ、捕まえたやつも討伐頭数もいなくてな、カラーシープの攻撃は突進だから商人は、馬車をやられたら終わりだ。

まぁおとなしい性格らしいが、わからんのだ。毛はカラーシープが、過ぎ去った後に大量に落ちてるから、羊毛が、できるんだが、今の状態じゃあ難しいかもな」

「なんでですか?」

「カラーシープってやつは、群れで動くんだ、北門近くにいるやつは1頭だから困っている。人や動物を見たら突進してくるから誰も近づけんのだわ」

「そうなんだ…ありがとうおじさん後で見に行って見るよ」


おじさんから離れると、孤児院のことを思い出して、足早に教会に戻り、1つの個室に入っていく。そこは事務所的な場所でテーブルと椅子が鎮座している。


そこに買ってきたアイテムバックを数個出して、アイテムボックスの中にある、色んな味のサンドイッチやハンバーガーをたっぷり入れてアイテムボックスに戻す作業をしていると、シスターが、部屋に入ってくる。


「オーナー戻られたんですね、本当に買ってきたんですか?これってアイテムバックですよね?こんな高価なものどうするんですか?」

「1人一つずつ持ってもらう」

「はっ?えっ…なんっ…1人?」

「うん、シスターや子供達1人一つずつね、料理担当の子には別に渡してるけど、それは、あくまで食材入れだから、はい!これシスターの分1週間って言われたけど、とりあえず、入るだけ食べ物入れてるから、残ったら非常用にとっててもいいし、小腹空いた時にでも食べればいいよ」


受け取ったアイテムバックを開けるとぱんぱん入っているのがわかった。

「オーナー……やりすぎですよ…」

「まっ持ってていつか必要なるはずだから」


それから、入れ終わった優舞は、女神像の前に子供達を集めた。


「今からアイテムバックを配ります。その中にサンドイッチやハンバーガーなどの出来合いの物が入ってるので、1週間これで我慢してください。残りは、非常用においててもいいし、小腹空いた時にでも食べてくれたらいいから、それから、それはあなた達個人の私物になるから誰かにあげたり捨てたりしては、だめよ。これは、女神様からの贈り物なのだから」


と言って、1人ずつ手渡ししていく。

受け取った子供達は、カバンを開けて中を確認する。そこには、たくさんのパンが入っていて歓喜が溢れていた。


「オーナーありがとうございます。本当に何からなにまでありがとうございます」


「後で、シスターに私の生い立ちを話すね多分それで、理解してくれるといいんだけど、それじゃあ昼食用のスープ置いてくね、また後で夜用スープ持って来るから」





牛って大きくて怖いんだって(笑)

それは、本当に嫁いでから数年後に言われました(笑)

普通の人は、慄くそうですが、あんな可愛いのに慄くの?って感じでした。

私は普通ではないんでしょうか?

義両親に、あんたは多分牛から家族とか思われてるじゃない?とか多分同類(牛)だとおもやれてるじゃない?だと言われました。

それは、嬉しい限りですね(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ