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異世界で牛飼い生活の旅  作者: リベロ
23/33

コカドとお別れと新しい命

数日後、このオーラスタムに着いて4週間が経った。

コカドには、牛乳から粉ミルクへと変えて、着々とオズたち預ける準備を始めていた。


「そうなんですよねーその日、生成しまくって、疲れてフラフラで」

「それは、多分魔力酔いだと思う。使いすぎて魔力が無くなりかけていたか、一気に使ったからか…どちらにせよ使いすぎは、よくない魔力を使い果たすと死ぬ場合もあるから」


冒険者ギルドのレストランで優舞とオズが、お茶を飲みながら話をしていた。


冒険者ギルドに足を運んだ優舞は、依頼書がある提示版を見ていると、オズに後ろから声をかけられ、先日起きた身体の不調を相談していた。


「マジか…これからは、もう少しセーブして生成します。

それから、もう時期、カドの子…コカドが、粉ミルクを飲めるようになったので来週辺りに預けたいんですけど、大丈夫ですか?」

「そうか、もうそんな時期か…こちらはいつでも構わない、ついこないだ所有している敷地内に従魔小屋を設置したんだ。いつでも迎える準備はできている」

「わかりました。後、アイテムボックスかアイテムカバン持っている人いますか?餌や粉ミルクを預けたいので」

「みんなアイテムカバンを持っている」

オズは、腰につけている少し大きめのカバンを腰から離してテーブルの上に置いた。

優舞は、それを確認して、餌や粉ミルクをテーブルに出して置いていく。

オズは、カバンを持って餌や粉ミルクに開け口を開くと全て吸い込まれていった。


「とりあえず、これで餌が足りなくなったら言ってください。当分は、足りると思いますけど、私も旅に出るので、どうしても、足りない時は、生草を食べさせても大丈夫です。粉ミルクは2袋渡したので、後2ヶ月弱なので無くなるまで与えて大丈夫です。それ以降は草と水、それから配合だけで大丈夫です」

「わかった、じゃあ来週そっちに迎えに行く。そしてありがとうラズの我儘を聞いてくれて」

「いやいや、こっちもコカドの我儘を聞いていただいてるので大丈夫です」



話を終えると、オズは、冒険者ギルドから出ていき、優舞は、もう一度提示版の前に立ち、依頼書と睨めっこしていた。

ようやく、1枚を取ると、受付に見せに行く。


「こちらは、前にもしていただいた、薬草取りです。ただ今回は難しく、カタリ草やブスカリ草で少し森の中に入らないと入手できません。森は、オーラスタムではカイムの森のみでしかとれません。地図も渡しますが、迷子にだけはならないでくだいね」


注意事項を聞くと、冒険者ギルドを後にして、カドを連れてオーラスタム領を出て森へ進んで行った。


「主、いきなりどうしてクエストを?」

「もう時期次のランクに上がるの、それに次の子にも早く会いたいなって…」

「パンがもう時期、新しい命を産みます。私の子は、少しの間離れ離れになりますが、心は、主と共にあります」

「ありがとうカド…少し寂しんだ多分……でも大丈夫だよ」

がしがしとカドを撫でると気持ちよさそうに目を細める。



森に到着すると、鑑定を使い、多くのカタリ草とブスカリ草を見つけ、森を出ようと森の出口へ歩いていた。


そこへ、冒険者風の男達5人程が優舞に近づいてきた。

「よう、ねーちゃんさっきとってた薬草、全てこっちによこしな」


そう言われた優舞だが、無視をして5人の元を去ろうとした時、1人のリーダーらしき男が、優舞にナイフを向けたが、その瞬間に男は、弾き飛ばれ、近くの木にぶつかった。


「悪い心持ってる奴が、カドに近づけるわけないじゃん。そうやって人から取り上げたもので成績あげてたの?最低じゃん…カドこいつら捕まえてくれる?」


「御意」


そういうとカドは、水魔法で残りの4人を気絶させてウォーターボールの中に顔だけが出るようにして、中に閉じ込めた。

ふよふよと宙に浮いているウォーターボールを眺めながら、オーラスタム領の門までやってきた。

門には、門番がいて慌てて止められた、優舞は、さっきの事を説明して、通して貰った。

晒し者になっているとも知らずに、男達は、気絶したまま、冒険者ギルドに運ばれていった。


冒険者ギルドにつくと、水から解放してあげたが、まだ気絶している男達をおいて受付のお姉さんに事情を話した。


「ほんとですか!?最近、その手の功績横取りが多くて、こっちも大変だったんです。こいつらだったんですね。とりあえず、ギルマスに連絡します。少々お待ちください」


お姉さんは、そう言うと、階段を登っていき、ギルマスの部屋に入っていった。

数分後、ギルマスとお姉さんが戻って来ると、男達を叩き起こした。


「お前達、どうしてここにいるか、わかっているよな?

今まで姑息にやっていたみたいだが、今回は残念だったな。

どうする?冒険者ギルドをクビになるか、それとも今までした悪事…全て奪い取った奴らに返してランクを2つ下げ、冒険者ギルドに残るか、どっちがいい?」


男達は、コソコソと話し合い、リーダーらしい男が、手を挙げてギルマスに近づく。


「奪った物全て返す…でも全部売ってしまったからそれは金で…」

「わかった…じゃああとは、全員カード出せランクを下げる」


男達は、カードを出すとリーダー格が全て受け取り、ギルマスへ渡す。


それを見届けた優舞は、受付にいき、薬草を取り出し、依頼完了をしてもらう。

余剰分を精算してもらっていると、さっきの奴らが、優舞に声をかけてきた。


「森では、悪かった……最近、ランクが上がらなくてどうしようもなくて…そしたらたまたま、冒険者初心者が、俺たちにぶつかって薬草を落として怯えたように逃げて行って…それからこれならって…脅して奪ってた。悪い事とは、わかってたけど、どうしようもなくて…」

「それ私じゃなくて、ギルマスに言えば?温情貰えたんだし、少しくらい言い訳しても大丈夫だと思うよじゃっ私はこれで」

「いや、でも、お前のお陰で1からやり直せるし」

「何かあったら、孤児院に来な、シスターに伝言してたらいいから」


そう言うと、お金を受け取ると、ギルドを後にした。



次の週、搾乳を終わると、屋台に行かず、従魔小屋小屋の前で待っていると、オズとラズがやってきた。


「コカドちゃん!おはよー迎えに来たよー!」

「おい!ラズ、まずは、ユウさんに挨拶しろ!」

「あっごめん。ユウさんおはよーございます。コカドちゃんのことありがとう」

「おはよーございます。いえこちらこそカドの我儘に付き合ってもらって…多分大丈夫だと思いますが、可愛がってあげてくだい。時には、厳しくお願いしますね」


大きく頷くと、コカドを連れて宿を後にした。


「ユウさん…大丈夫ですか?」


見えなくなるまでコカドを見つめていた優舞にゆっくりとマーサが問いかける。


「うん…コカドは大人になって帰って来ると思うそれまで、待ってる」


カドを抱きしめて静かに涙を流す優舞を見ないように宿の中に入っていった。










その日の深夜、みんなが寝静まっているなか、個室のドアの激しく何度も叩くノックで目が覚めた優舞は、2人を見て頷き、ゆっくりとドアを開けた。

そこには、宿屋の女将が立っていて、少し慌てているようだった。


「どうしたんですか?」

「どうもこうもないさ!従魔小屋が騒がしいから見に行ったらアンタんとこの従魔が一頭苦しんでて死ぬーとか叫んでるけど」

「えっ!もう来たんですか!?すぐ行きます」



慌てて階段を降りて、裏口を開け、従魔小屋へ向かうと、パンダがぐったりしていて、お尻を見ると少し小さい鼻が、出ていた。


女将やマーサ達も降りてきて、パンダをオロオロしながら見ていたが、優舞は落ち着きながら、パンダの顔を持ち上げて息がしやすいように、膝枕をして首筋を撫でる。


「大丈夫だよパンちゃん…元気な子産んでね大丈夫だからね?パンちゃん…」



数時間後、朝日が昇り始める頃にやっとつるんと出てきたパンダの子は、マーサとサイルに頼みドンとカドの前に連れて行ってもらった。

パンダは、まだ優舞の膝の上でぐったりしているため、ドンたちが、子牛を舐めてくれた。


アイテムボックスのリストを開くと、下の方にカルシュームと言う薬があり、それをボックスから取り出すとパンダの口の中に流していく。

パンダは、流れて来るどろっとした薬を飲み込むが嫌なのか、首を振って薬を口から追い出そうとするが、なんとか全て飲ますことができた。


「大丈夫だよパンちゃん、今のは、パンちゃんが元気になるためのものだから大丈夫だよ」

「マッ…ママ…僕頑張ったよ……あの時死んじゃった赤ちゃんママに見せれた…」

「パンちゃん少し休んで、大丈夫だから今日は、ずっとそばにいるから」



ぎゅっとパンダを抱きしめ、優しく頭を撫でていると、パンダの口からいびきが聞こえてきた。


「ユッユウさんそれってパンちゃんのイビキですか?」

「うん…疲れたみたいだね、出産後よくある事だよだから大丈夫お昼になったら元気になると思うから、後のこと頼んでいい?」

「はい!」

「じゃあ私は、失礼するよ」

「女将さん最後まで付き合ってくれてありがとうございます」

「いいのよ、私が好きで起きてたんだし、神秘的な所も見れたし、昼に少し休めば大丈夫さっ」


そう言って、女将は、宿の中に入っていった。


バケットミルカーを出すと、マーサが全てやってくれて、孤児院の朝ご飯用に材料とお金少し渡すとマーサは、カドを連れて宿を後にした。





「そうでしたか…子牛が…私も立ち会ってみたかったです。そんな神秘的な事、見る機会などありませんから…あらマーサさんも料理上手ですね」

「はい、地元ではレストランで働いていたので…事情があって辞めたんですけど、そのおかげで、ユウさんと一緒に旅ができてるので」


みんなが、食べ終わった食器を洗っていると、そこへブタネコがやってくる。

「マーサ殿、ミルクもうないかにゃ?」

「ごめんねもうないんだみんなに配っちゃったから今度、ユウさんにお願いしとくね」

優しく頭を撫でていると、シスターが、ブタネコを探しに厨房にやってきた。


「ここにいたんですかブタネコさん、もうすぐお勉強のお時間ですの講堂にお願いします」

「もうそんな時間にゃ?すぐ行くにゃ」

二足歩行で厨房をあとにするブタネコ、その後ろ姿を2人は、眺めた。


「ちゃんと働いてるんですね」

「サボりがちですが、子供達のことをよく見ててくれますので、こないだは、大きい組と街の外で薬草取りをしてくれたんです。まぁブタネコさんは、のんびり寝てたらしいですがね」





カルシュームと書いたんですが、実はカルチャージと言う商品なので少しモジって書いてみました。カルチャージは、銃の様な形をしていてレバー弾くと薬が出てきます。

毎回飲ませるの大変で、パンちゃんみたいにぐったりしていると何もしなくても大丈夫なのですが、元気だと縛り付けないと、飲ませられません。


カルチャージは、カルシウムとかマグネシウムが入っていて、低カルになる事を少なくしてくれる万能薬です。


低カルとは、低カルシウム血症と言い、カルシウムが足りなくなり、体調不良が続き、獣医さんを呼ばないとほぼ死んでしまう可能性が、ある症状です。


ほとんどの牛が、起床困難になりぐったりとします。点滴したりドデカイ注射を射されたり、みているだけど痛そうで、(実際痛いんだろけど)辛いです。

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