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異世界で牛飼い生活の旅  作者: リベロ
10/33

ドンッとアルバイト雇いますか

次の日、いつものように乳を搾り、一つ増えお得意様の宿屋の亭主に3つ分のピッチャーを渡ギルドへと向かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


露店を開くと、昨日よりは落ち着いていたが、すぐに売り切れそうになっていていた。

その時、突然、座って目を閉じていたドンが、目を見開き、立ち上がった。


「ドンちゃん、もうちょいだから我慢して」

「主殿、わらべが乳を盗もうと企んでおる気をつけるのじゃ、妾の中に居れば大丈夫だがのぅ」

「ぇっ!?わかった、ありがとうドンちゃん」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


昨日より、売れ行きは、よくはなかったが、昼頃には、牛乳を売り切った優舞は、片付けを始めようとした。

そこへ、裏路地から走ってくる小さな男の子が、目の端に見えたが、ドンの結界により弾き飛ばされる。

「うわっ!?」

ドンの結界から出た優舞は、男の子を立ち上がらせる為、手を掴んだ。

「ドンちゃんが、言ってたのは君の事か・・・どうしたの?悪いんだけど牛乳・・乳もうないの」

「ごっごめんなさい・・・!どうしても欲しかったの・・・お姉ちゃんに飲ましてあげたくて・・・」


泣いていた男の子を立たせズボンについた埃をおとしてあげる。

「飲んでみる?場所移動するけどいい?」

コクンコクンと泣きながら頷く、男の子を待たせて片付けを終わらせて、宿の従魔小屋の前に向かった。

「今から搾るからちょっと待っててね」




ーーーーーーーーーーーーー


「なにこれー!?ちょー美味しいよーこの乳!ありがとう姉ちゃん!」

「ねぇ、聞きたいんだけど、お金持ってなかったの?それとも・・・」

マグカップを持ちながら、モジモジとして答える。

「・・・お姉ちゃんが、働いてくれてるけど、そんなに稼げなくて、僕も働こうとは、したんだけど、全然雇ってくれなくて・・・」

「親は?どうしたの?子供だけ働かして」

言いにくそうに、下を向くが、

「・・・お母さんは、僕が、産まれた時に死んだって・・・父さんは、気づいたら帰ってこなくなった・・・」

地面に、つくくらいに頭をざける男の子の頭をポンポンと叩くと、

「一緒に働く?とりあえず1ヶ月くらい・・・とりあえず、1日金貨1枚で明日から来れる?後、名前教えて」


ガバッと顔を上げて目元に涙を溜めなが、優舞を見つめる。

「・・・いいの?ホント?僕、サイル・・・ありがとう・・・」

サイルの頭をぐしゃぐしゃと撫でると、昨日作ったサンドイッチをサイルに差し出す。

「これ食べて、明日、露店のところに来て、ね?大丈夫だからもう盗もうとか、悪い事考えたダメだよ」

コクンコクンと、泣きながらサンドイッチを全て口の中に入れる。







ーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日、露店通りに行くと既に、サイルが、待っていた。

「おはよーサイル今日からよろしくね」


店の手順を教えると、すぐさま準備を整えて、開店する。

サイルは、牛乳を売り上げ、今日も昼前には、完売した。

「サイルー、終わったから帰ろっか」

「うん!!」


従魔小屋に行くと、昼ごはんを用意して、サイルに食べさせた。

そして、金貨1枚をサイルに、渡す。

「わぁーありがと姉ちゃん!これで僕、マーサお姉ちゃんを助けてあげられる!」

「そう、よかったね」

また、サイルの頭を撫でると、サンドイッチにてをつけた。






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