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人混みの中から聞こえた声

「何だか凄いことになってる……」

 ミナモの部屋の付近着いたアカリが、部屋の周辺ににいる人達にちょっと驚いて呟く

「すみません、ちょっと通ります!」

 そう言いながら人混みをかき分け、部屋の前に辿り着き、部屋の中を見ると、誰かと険しい顔をして話しているノドカの姿を見つけ、また人混みをかき分けながら、ノドカの側に駆け寄る


「お父さんも来たんだ」

 ノドカの側に着き、アカリが声をかけると、声に気づいたノドカが振り向きちょっと驚いた顔をしていると、アカリがノドカの隣に着いた

「今来た所だよ。来ても大丈夫って言われた?」

「うん、ヒカリが一緒じゃなければって……」

 とノドカの質問に返事をしていると、ふと側で何やら忙しそうにしている人達を見つけて、不思議そうに首をかしげた

「何をしているの?」

「本棚の修復と本の様子を見ているって。二人の様子はどう?」

「まだ寝てると思うよ」

「そっか。そろそろ部屋から出ようか。影響が出るかもしれないからね」

 と、アカリの背中をポンッと軽く叩き、部屋の入り口へと一緒に歩きながら、アカリが少し振り向いた

「じゃあ私、ルカの部屋に行くね」

「わかった。本を読んじゃダメだよ」

「うんっ、わかった」

 エヘヘと笑顔でノドカに返事をすると、人混みの中走り去っていった


「あれ、アカリちゃんと行かないんですか?」

 アカリの姿が見えなくなってすぐ、ミナモの本棚の部屋に来た受付の女性達がノドカに声をかけた

「ミナモ君の部屋がもう少し落ち着いたら見に行くよ。それよりどうしたの?」

「私達も様子を見に。本棚の調子はどうですか?」

「変わりないみたいだね。今のところ、本も本棚にも影響は無さそうだけど……」

 と、部屋の中を見ながら話をしていると、突然ノドカがキョロキョロと辺りを見渡しはじめた

「何かありました?」

 ノドカの行動に不思議そうに問いかけ、女性達も辺りを見渡す。すると、ノドカがため息をつき、少し困った顔をして女性達に話しかけた

「ちょっとヒカリ達を探して呼んできてくれる?何処かに隠れていると思うから」

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