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魔法少女BLOOD  作者: 佐月雨
第5夜 月蝕
42/50

2

 最初に気が付いたのは、身体が動かせないという事。手も足も、動かせない。口にも何かが嵌められている。辛うじて、首だけが僅かに動かせた。

背中越しに伝わる感触から察するに、恐らくここはベッドの上だ。しかし、拘束されている……?そもそも何で私は生きている?あいつを倒したはずだが、左手を失い、お腹にも穴を開けられて、その後すぐに自分も死んだはずだ。

最後の記憶は魔核、とやらを回収した所までだったが、まさかアレのおかげで生き長らえてしまったのか?だとしたら、この現状は一体何だ。いや、既に自分は死んでいて、もしかしてここはあの世?

微かに動かせる首を傾けて左右を見ようとする。あの世がどんな場所なのかは知らないが、視界に広がる空間は、少なくとも私が生きていた時にも何処かにありそうな景色だった。灰色のカーテンがかかった窓があり、その硝子からは日光が少し漏れている。その前にあるのは椅子とテーブルか。アンティーク感のあるそのテーブルの上には本らしき物が数冊とコップが置いてある。窓の右手側にあるのは扉。明らかに、ここは部屋だった。勿論、自分の知っている部屋ではない。そして部屋の主も居ない。

そうだ、あのジェノとか言った妖精は何処にいるんだろう。私が生きているのなら、監視役の彼(彼女?)も周りにいるはずだったが、その存在も確認出来ない。呼んでみようか。口には何やら器具のようなものが装着されているが声は出せるのだろうか? 試しに発声してみようとする。


「あ……あ…………」


駄目だ、上手く声を出す事が出来ない。このまま誰かが来るのを大人しく待つしかのか。くそっ、あいつら魔法少女のせいで…………。待てよ。魔法…………。私だって駆け出しながら、魔法少女だったはずだ。自分でそう認知するのは恥ずかしいが。

それなら、魔法を使えば脱出出来るのではないか。私をここに連れてきた人物が味方か敵かどうかは分からないが、拘束されている以上は相手の思うままにしかならず、それは危険だ。丁度そう考えた瞬間、扉が開く音がした。

間に合わなかった。いや、今からでも遅くは……。


「止めた方がいいです」

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