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「昨日の黒い魔法少女が人間を襲っていた理由は?」
「霧江か。アレは例外みたいなもんだな。俺達妖精は魔法少女に『器』を満たしてもらいたい。その方法は、魔法少女同士殺し合ってもらうことだ……ククククク。おい、やめろ、カッターを下ろせ。言い方が悪かったな、魔法少女には『魔核』の奪い合いをしてもらいだけだ。実は魔法少女は永遠に魔法少女でいられる訳ではなく、齢が18を越えるか、魔法少女の心臓である魔核を抜かれると魔力を失う。他の魔法少女の魔核を取り入れると自分の魔力値が上がるんだが、それを一定値に至るまで繰り返す事により『器』に魔力を注ぐに相応しい魔法少女になるのさ」
ずっと魔法少女という訳でもないのか。なんだか少し、ほっとした。物騒な争いに巻き込まれてる気はするけど。
「霧江は魔法少女としての素質が高い訳ではなかった。そこでアイツは他の魔法少女と戦うまでに己の魔力を底上げしたくて、一般人からエネルギーを吸っていたんだろうな。そこに不運にもお前らが巻き込まれたって訳だ。まぁ、普通の人間に手を出すって事は世界のバランスを傾けかねない行為だから、本来ご法度なんだが。しかし、悲しい事にルールを破ったところで非力な妖精は魔法少女に敵わない。だから、ルールってのは実際有って無いようなもんだ」
「迷惑な話だな……」
「お前が奴を処理してくれて面倒が一つ減ったよ。でも、その様子じゃ魔核は奪えてないんだろ?折角倒したのに勿体無いぜ」
「何一つ説明なかったし……。どうやってその魔核ってのを取り出すの?」
「相手を動けなくなるまでボコボコにして魔法で念じれば勝手に引き出せる」
「そんな雑な」




