表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女BLOOD  作者: 佐月雨
第3夜 世界の仕組み
25/50

1

夢を見た。昏い世界の中、私と『誰か』だけがそこにいる。その人の顔には黒い影のようなものがかかっていてはっきりと見えない。私と誰かは手を繋いでいた。その貌は笑っているようにも見えたし、哀しんでいるようにも見える。私はただその誰かの隣にいるだけで満足だった。しかし、誰かの手は私から離れていく。私は追いかけたが、走っても、走っても、届かない。やがて、世界は閉じていく。足場が崩れ去り、落ちていく。どこまでもどこまでも、堕ちていく____。


 ぴぴぴっ、ぴぴぴっ、と音が鳴り響く。

目は開けずに聴覚だけでその憎らしい音源の場所をつきとめ、停止させてやる。まだ寝ていたいのだが、既に部屋には眩しいが光が差しており、その朝日は嫌が応にも私の瞼を開かせる。朝、だ。

目を擦るとその手は微かに湿っていた。どうやら、泣いていたらしい。夢のせいで?

そう思うと確かに悲しい夢を見たような、そうでもないような。

ふと時計を見てみると、思ったよりも一限目までの時間は残されていない。悲しい夢なんかよりも、今は現実の方が大事だ。曖昧な記憶を頭の片隅に仕舞い込んで、あわただしく制服に着替える私だった。

リビングに行くと既に朝食が食卓の上にあったが、母さんの姿は無かった。もう仕事に行ったのか。急いでトーストを牛乳で流し込み、身支度を整え、私も家を後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ