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言われた通り、全速力で来た道を引き返す。
「逃がすかっ!」
「妖精魔法『目映い夕闇』」
後方から光が炸裂する。しかし、構わず走る。訳もわからず、必死に走る。
あいつら一体なんなんだ? 小さいのはどうやら助けてくれるみたいだったが……。
理解出来ないままに夢中で走っていると、すぐにまたさっきの声が聞こえた。
「止まって下さい」
どうやら、さっきのヘンテコなのが追い付いたようだ。
聞きたい事が矢継ぎ早に口から出る。
「どうなってんのこれ!!アイツは何?お前は?藤花は!?」
「その質問に一つずつ答える余裕はありません。ひとまず撒きましたが、すぐ追い付かれます。ボクは妖精のフェイとだけ」
「妖精…………?なんなんだよ、一体…………!これから、どうなるんだよ…………」
「率直に質問します。アナタ、ここで死ぬか魔法少女になってさっきの彼女と戦うか、どちらがいいですか?」
「は……?」
「すいませんが時間はありません。追い付かれたら次は殺されます。10秒で決断して下さい」
いや、待って、魔法少女?私が?どうして?他に選択肢は?
本当、訳がわからない。
藤花、どうしたらいいのか教えてよ。
「6、5、4、」
なんなんだよ、一体。
頭が、理解が追い付かない。
だけど、わかってる。
彼女を守るには、それしかないんだ。
「3、2、1……」
「なるよ、なればいいんだろ!!!」




