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その声を聞いた時には既に遅く、背中を激痛が襲う。
「少し驚いた。が、二度はない」
「なっ…………」
アレを受けて何ですぐに立っていられる。大人でも暫くはダウンするのに。理不尽だなぁ、魔法少女。
「今度こそ終わりだ。死ね」
くそ…………。
一撃は入れたけど、悔いはないはずだけど…………やっぱり、悔しいなぁ。でも藤花の隣で死ねるのなら、それはそれで、悪くはないかぁ…………。
……………………。
「そこまでですよ。魔法少女、霧江かなみさん」
「…………」
何だ…………? 知らない声がして、そこから次の攻撃が来る気配がなくなった。
助かったのか……?
「どうやら、間に合ったようですね」
私と少女の間に見たことのない小さい不思議な何かが浮遊していた。何か。人型で顔があり、耳が少し尖っていて、瞳の色は碧色だ。少し長めの金髪には帽子が乗っている。体は20センチ程だろうか。上下ともにレースの様な生地の薄い緑色の服を身に着けていた。透明に近い羽が生えており、ふわふわと浮かんでいる。
"それ"がまた、言葉を話す。
「探しましたよ、ずっと。中々尻尾を出さないから手間取りましたが」
「邪魔をするな」
「そうはいきません。これは明確なルール違反です。分かっているでしょう、かなみさん」
「ルールなんか関係ない。私は私のやりたいようにやるだけだ」
「仕方のない人ですね……」
その得体の知れない何かはちらりとこちらを振り返り、こう言った。
「一瞬だけ時間を稼ぎます。とりあえず少しだけここから離れて下さい」
「友達が!!」
「今は無理です。お友達を助けたいなら言うことを聞いて下さい」
「くそっ……!」




