表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女BLOOD  作者: 佐月雨
第1夜 黒い魔法少女
10/50

10

「藤花から離れて下さい。警察呼びますよ」


「……」


そこで初めてこちらを認識したかのように一瞥を向けられる。暗く、冷たい視線が私を貫く。息が苦しい。本能でわかる、こいつは私なんかよりもずっとずっと、強い。

今自分に出来る事は何か。考えろ。

近くで見ると藤花は目を閉じてぐったりとしており、こいつに何かをされたという事だけは明白だった。

スマホを手に取り、助けを呼ぼうと警察の番号を入力する。

その瞬間、黒いフードの少女はこちらに向かって手を翳し__


パンッ。

強い衝撃を受け、スマホは私の指先を離れて後方に吹っ飛んだ。


「っ痛……!?」


何が起こった?

衝撃を受けた右手を見ると、手の甲から血が流れていた。スマホも無事では済んでいないんだろうな。

アイツ……!少女を睨み付けると、彼女は再び私に手を翳していた。……不味い。

死ぬのか、はたまた横に転がっている親友のように昏睡させられてしまうのか。自分がそうなってしまうのは構わないが、何で藤花ばかりがこんな目に合うんだろう。許せなかった。何もかも理不尽なこの世界が許せなかった。

だから、何の意味も成さないと知りながら、勇気と声を振り絞る。


「魔法少女ってのは、希望を、夢を与えてくれる存在じゃないのか?」


彼女は答える。


「…………違うね。魔法少女は絶望を振り撒くだけだ。希望も夢も未来も、全てを奪う」


「……そうかい。悲しい奴なんだね、お前」


純粋に、そう感じた。

そして。


「おまけに、卑怯者か」


「何……?」


「あんな車椅子に乗ってるような子をわざわざ狙うなんて、卑怯者の弱い奴がやることだよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ