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勝利報酬

「アニータ、エマリア。突然呼び戻すとかなんの騒ぎ? ……ま。大物のリポップはやっぱり帆角の計算通り、明日以降みたいだけど、偵察って狩りよりも気を使うんだって、超文句言われたんだけど……。帆角がテンションが乱れる、ってブンむくれてるよ?」

「彼の機嫌を損なったとすれば、それはあとで謝っておきます。……それについて落ち度があるとすれば、私たちなので」



 大胆なビキニアーマーに巨大な剣を下げた金髪美女、リブラが帰って来た。

 帆角と組んで偵察に出てたらしいが、決闘騒ぎになったので急遽審判の一人として呼び戻されたらしい。

 帆角も立ち合いなら抑止力としては最高だが、話の感じではむくれて部屋に籠もったな……?

 まぁ、見た目は思春期男子だけど、中身はアラサー女性なのに大人げない。



「急になったのは済まないリブラ。お前が適任だと思ってな。――決闘の立ち合いだ、具体的には……。あぁ、うん。ユーリ殿に聞いてくれ」


 あ、投げた。

 ……そりゃそうか、こんなメンドクサイ話。


「ね、ラヴィットビル? 決闘って、あんたんとこのモリガンと一対多なの……? ひのふの……、結構多いね。しかもカラードナイツ、あと。えぇ!? 恋來奈子ここなこも? ……あのさ。あの、死ぬよ?」

「是非死なないように上手く止めてくれ」

「キミ達も主人だったら、ケンカする相手はキチンと選べよ。って言ってあげないと」


「……モリちゃんはその辺、えり好みしないので……」

「そう言う問題!? バーサーカーじゃん。――うーん。彼女、属性としてはスカウトとかアサシンなんでしょ?」


 彼女が普段自分で言う情報屋、というカテゴリは公式にはない。

 そして自分でも蟲使いだということはあまり喧伝しないので、サブカテゴリだと思ってる人も多い。

 だからリブラには彼女の本当の姿、戦闘力やスタイルが見えてない、とはいえるだろう。


 ハッキリと、――属性のわかんない人をどうやってフォローすんのよ?


 といわれたも同然だが。

 当人がなにも言っていない以上、そこについては俺からなにかを言うのは辞めとこう。

 コイツが一度戦闘を見たら隠しておこうが、きっと見抜いちゃうだろうし。


「まぁそんなトコ。少なくても、大規模集団戦に一人で挑むようなスキルは持ってなかったはずなんだけど」

「だよねぇ、アサシン系と、あとは限定的な魔導なのかな。手先も器用そうだし、奇襲ならいけるんだろうけど」


 なにひとつ説明してないのに、これだもの……。


「雰囲気的にそこまで陰険な感じもしないし、事故以外の即死無しルール。自主開催一〇〇人切りイベント、みたいな感じでしょ? ……あのさ、どうしてこうなったの?」

「……俺が知りたい、マジで」 



「救護班、準備完了を確認しました」 

「リブラが戻ったので強制介入班も準備はできた。……問題がないようなら始めようか。両者、良いか?」


「まった。モリガンちゃんに、始める前に一つだけ」


 恋來奈子さんが姿勢良くモリガンの前に立つと、右手をマントから突きだして人差し指をあげてみせる。 


「……ヴァンピールに気を使われる義理も無いが」

「そうもいかないよ、なにより私やアズーロが気持ち悪いもの。――キミの望みはイコールコンデションで私たちに勝つこと、なんでしょ?」

「……? まぁ、そうだが」


「終わったあと、私らが一人でも降参しないで立っていたら。そしたら、法王様に話をつないでもらえるようにラヴィッツと直接話をするけどモリガンちゃん達、彼の侍従全員がそれ自体には干渉しない。そういう条件だよね?」

「それで問題無いが、なにか?」


「モリガンさんが勝ったらどーするか、条件をきーてないんだよねー」

「このままだと私らだけご褒美付き、キミが勝っても何も無し。それは不公平、そうでしょ?」


 それは、自分が負けることを考えて無いから。

 モリガンの普段を考えれば、間違いないだろうけど。


「ふむ、言われてみればそうかもしれんな。願い、か。……まぁ、良い頃合ではあるのか」



「フレイヤ? 何かモリガンの願いとか野望とか、そういったこと、聞いてるか?」

『儂はなにも。――それはそうよな。……アテネーもニケも知らんそうだが。モリガンは頃合、といったな?』


 頃合って、なにを考えてるんだ? コイツ。


「私が勝ったら、対戦者全員、私を女王と呼んで敬え」

「なにそれ!?」

「そーいうの、アリなの!?」


「立会人として、これを認めてしまっても良いのだろうか」

「絶対服従とかの条件が付いていないので、敬称だけ。と言うことなら認めさるをえないと思う……」


「なぁフレイヤ。いったい、なんの話だと思う?」

『儂にわかる道理が、あるかーっ!』


 ……だよね。


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