表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/470

一八歳未満の方は購入出来ません

 いかに見た目を裏切りアクティブで、そのうえ悪知恵の回る亜里須とは言え。

 普通のゲーム配信サイトなら、年齢認証を誤魔化すのは無理らしい。


 通販もネットのフリマも、個人の特定は支払いのこともあってことのほか、キビシい。学生の身の上だとなかなかむつかしいものがある。

 年齢詐称から何かの犯罪になっちゃ、不味いもんな。


 レトロゲーの本体さえ複数所有してるうえ、話を聞いている限りでは古いタイプのOSの走るPCも持っているようだし。

 だったら、リサイクルショップやPCショップには出入りしてるはずだけれど。


 亜里須と言えど。知らんぷりしてエロゲをレジには持っていく。と言うわけにはいかないんだろうな。


 きっと目をつけてるのは限定版とかだろうし。だったら箱がデカくてその上、パッケージにはアレなイラストがバーンっ!

 おとなしめの女子高生が、レジに持って行って良いモンじゃない。

 つうか、一八歳以下は購入も所持も、しちゃいけないんだっての



【別に一部メーカーに限った話では無いのよ? エロなのに推理とか、泣けるシナリオとか、ヒロイン全員の行動予定表を作る必要があるとか、戦略が必要とか、エロい成長が本編の難易度に絡むとか、すごく興味があるの!】

「言ってるのはみんな男向けだろうがよ……。いずれ18禁なんだからプレイはもちろん、所持も禁止だっつの」


「……ぶぅ」

「ぶぅたれるな。だからそもそも俺は持ってねぇって話だ。当然、これの中にも入ってねぇわ!」


 なんて因果な性癖なんだろう。

 つーか、その見た目でエロゲの話に目を輝かせるんじゃない。



【それはそれであとから改めて話し合うとして】

「その話はもう終わりだ! ……持ってねぇ以上広げようがねぇだろ!」


【でもそうなると。エロ画像でもエロゲでも無いとすれば、なんでメモリーカードなんて持ちあるいていたの?】


「いいか、良く聞け。これはデータを一時的に格納するために使用する物なんだ。実はそのデータには。エロ、は付かなくても良いんだぜ? 知らなかったようだから今、ここでちゃんと覚えておこうな? 大事なことだからアンダーライン引いとけ」

 俺のこと、なんだと思ってんだよ……。


 

「空いた時間があったら情報室のPC使って、ちょいとプログラム弄ろうと思っててさ……」


 何も弄ってるのは、AdMEのチートツールだけじゃ無い。

 SNSの通知を色んな端末で鳴らしたり、自動で返信したり。


 そのほかにも、気象庁のリアルタイムデータと、リビングのエアコンの温度設定を連動してみたり。

 里緒奈いもうとがファンである俳優の公式SNS以外での発言を、番組HPや友人芸能人のSNSから自動抽出して、彼女の携帯に送ったり。

 家族の生活にもそこそこ役だっていた。出来て困ることは何も無い。


 既存のプログラムの改造やら無料で使える汎用AIの組合わせ、誰でも出来る。のレベルだけどな。



【そう言えば、得意だったわよね。プログラム。情報の授業中、ずっと別の事してるのに成績は全く問題が無かったのを思い出したわ】

「その代わり。他の教科が赤点スレスレの非道い事になってるし、そもそも必修科目でも無いけどな」


 亜里須が情報を取ってるのは、これはもう絶対ゲームのためだろうけど。

 


「理由はどうあれ、携帯型記憶媒体モバイルストレージを持ってたのは良かったかも知れない。とかさ」

「……あ! ストレージ。……日本語だと、倉庫。……って?」


「そう言うこと。……スマホが魔導アイテム扱いだろ? だったらワンチャンあるかなって。実はもう一個あるんだよ。上手くいったら武器も持ち込めるかも、だしな」


 しかも容量は、普通に売ってる中では一番デカいヤツ。

 記憶容量=収容容量として変換できるなら結構入るんじゃないかな、なんて思ってる。


「フレイヤの手が空いたら、そう言う使い方出来ないか聞いてみようと思ってる」

 たいした事はない、と口では言ってたがここ二、三日、結構大変みたいだからさ。邪魔しちゃ悪いと思って」


 なにしろものが、超時空転移陣の構築だからな。

 そもそも手伝う以前に、理解できるのが本人以外に居ない。

 気になることは、他にもそれなりにあるんだけど、邪魔は出来ないんだよな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ