そしてまたくしゃみをする
人との出会いにはいざこざがあるかもしれない
春新しい出会い。
僕はそんな事どうでもいいなんて思いつつ始業式を迎える。最近友達と話していたりするとくしゃみをすることがある。それも重要な話をしているときにだ。なんか僕には重要なときにくしゃみをするセンサーがあるのかなって思ったりもする。そんな事で始業式を耳から入って耳から抜けてくように流していたら、いつの間にか終わってもう下校。
「ねぇ。」
「、、、」
「ねぇってば!!!」
あぁ、なんだ莉子か。なんて思いつつ
「なんだよ。」
そっけなく返す。
「明日入学式なんだよねぇ弟の。」
こんなくだらない会話をしている毎日。飽きるのも当然だなんて思えてくる。
「私達3年生だよ。超あっという間だったよね。あんたとは腐れ縁でいっつも一緒。でもね私一緒にいても飽きないんだー。そっけなく返してくれても、なんか話聞いてくれてるなーとか思って。」
あ。って言って莉子は僕の方に体を向ける。
「実はね、、、。」
そう言ってきた途端
「ぶえっくしょょょぉぉぉん」
おもわずくしゃみが出た。莉子はくすって笑う。
「なんていうくしゃみしてるの。」
半分呆れてるのはスルーしよう。
「私ね君の事が好きなんだ。」
は、、と思わず目を見開く。
「な、何言ってんの。」
「だってずっと見てきたんだもん。私が誰よりも君の事思ってる。だからさ、いっそのこと付き合ってくれない?」
「そんな事考えた事ないし、ちょっと時間くれないかな。」
「分かった。明日でいいよ。私なんて優しいんだろう。」
自分で普通それを言うか!?って言ったら怒られるので思ってるだけにしといた。
次の日入学式をぼーっとして終わった僕は一緒に莉子と帰った。
「考えてくれた?」
「うん。、、、ごめんやっぱり付き合えないよ。」
「、、、」
重い空気が流れる。
ようやくちょっと泣きそうな潤んだ顔で莉子が
「そっかぁー。んまーそーだよね。ごめんね。急に変な事言っちゃって。」
僕もついうつむく。すると突然
「はっくっしぉぉぉぉぉぉん。」
莉子は笑ってくれなかった。
「じゃあ私帰るね。また明日。」
あぁって蟻のような声で僕は呟く。
これで良かったのだ。
僕と莉子は付き合えない存在。人間と桜の存在。僕は植物と話が通じ合える。あと分かっていることといえば、最近くしゃみが多いということだ。寝てる時に風邪ひいたかなって思ったりもしたけどそこまで寒くないし謎だ。そんなこと思いながら家まで帰る道を1人でトボトボ歩いていると
「ねぇそこの君、一緒に話さない?」
僕はまたくしゃみをした。
初投稿です。月夜と申します!0.0001mm位でも面白いと思ってくれる方に出会えますように^_^




