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僕等の夏休み  作者: ユキチ
2/5

7月23日昼

 


 現在時刻12時10分

 今は4時間目なのだがいつもよりクラスが静かである。

 なぜなら3時間目は体育で授業の内容がマラソンであったからだ。

 この時期はマラソン無いはずなのに体育の先生が夏バテしない為に体力作りだと言い出し3kmほど走らされたのであった。

 いつも走ってないせいかやたらと疲れてしまいぐったりとしてしまっていたのである。

 クラスの皆も疲れているようで寝ている人がいたり早弁してる人もいる。

 眠い目を擦り周りを見てみると早弁してる人が5人もいる…

 その中に誠の姿が見えて隣の席に座る沙耶が睨んでいた。

 やっと12時40分になりチャイムが鳴る。鳴った途端沙耶が誠の席まで走る。


「誠く〜ん?早弁してたように見えたけど私の見間違いかな?」


 やばい、これは凄く怒ってる。

 顔が笑顔なのに目が笑ってない、誠の奴気の毒だなと思い僕は司が来るのを待っていた。


「いやっ、沙耶これは誤解なんだ」

「何が誤解なのかな?」

「あの、ほら、あれだよ、わかるだろ?」

「分からないわよ…次早弁してたら先生に言うからね?」

「優等生は怖いな〜…」

「普通早弁なんかしないわよ。後一時間でお昼休みなのよ?」


 そんな会話が聴こえたがここで輪に入ると僕も何か言われそうだったので何も言わず司を待っていた。

 2人の会話が終わったところで丁度司が来た。


「ごめんごめん、少し遅くなったな。今日は皆弁当か?」

「うん、僕は弁当持って来てるよ。」

「私も弁当だわ。」

「俺さっき早弁したんだけど足りないから購買で何か買ってくるよ。」


 司はやっぱりかと言う顔で誠を見送った。

 僕達は先に3人で食べてようとしたがたまには場所を変えようと言うことでどこで食べるか話し合い始めた。


「たまには屋上行かない?」


 僕がそう提案すると、沙耶は


「さすがに暑いんじゃないの?」


 確かにそうだ。

 もう7月だし屋上には日陰が殆どないので却下になった。

 そうなると中庭か教室の近くにあるちょっとしたイスで食べるかどっちかになってしまう。

 そんな事を考えていると誠が戻ってきた。


「あんぱんと牛乳しかなかった…」


 沙耶が吹き出し僕達3人でこう言ったのだった。


「「「張り込みか!」」」


 結局いつも通り教室で食べる事になりいつもと同じ時間を過ごしたのだった。

 昼休みも終わりに近づいた頃司が


「そうそう、今日ちょっと予定あるから先に帰っててくれ」


 そう言い教室を出て行ったのである。

 僕達3人はどうしたのだろうと思いながらも司の事だからまた面白い事でも考えてるのかなと思い授業が始まるのを待った。

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