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第86話 決めた決意 ②

考えもなく陽太は頷いて、正直に応じる。


「はい、僕たちはシャドマイラを追っています、今まで僕は彼に情報提供支援しています」


「そうか……それなら、また大丈夫か」


 沈黙するチェスターは手を顎を当て、暫く何かを顧慮する。


 チェスターの笑顔が消え、少し深刻な表情を浮き、先と違う空気がよりに重くになる気がする陽太は訊ねる。


「もしかして……うち学校と天城学園のジャスティスキーパーと仲悪いですか?」


「いえ、寧ろ連携的な関係よ、ジャスティスキーバーは地域連盟が個人私情の問題ではない限り、地元に起こる事件は手を出したのはなるべく力を合わせる関係を努めるはジャスティスキーバーの共通信条よ」


「……彼は何か悪い事をしたんですか?」


「別に犯罪までの事ではないか、グレイゾーンの事を度々に触ることがある、彼を近付けるのは一層気を付けて方がいい」


 瀧生と今までの付き合いには特に違和感を気付いてない陽太にとって、人情が厚い、感情を言動で率直に伝えてくる、熱血な男と思った。彼はチェスターの言葉に戸惑い、首を傾けに言う。


「どうしてですか、彼は警察やUCBD(クーリーバ)の事件の現場で何度も協力した経験を持っているではないですか?」


「確かに彼は実績が厚い、熱心に事件を協力するのも事実。しかし、それは彼の全て訳ではない。天城学園の方から聞かれると、この前の現場で重傷を負った後、性格が一変した。同校の仲間に協力しない、ほぼ一人で行動する。最近に、人間の犯罪事件に武力行使が過当、重傷させる事が何度も起こした。私たちジャスティスキーバーは事件の捜査と解決を協力する権限を与えられるが、現場で犯人の命を奪う処刑権が許可されていない。彼の過激行動は次第にジャスティスキーバーの信条を曲げ続けると、いつれ異端犯罪者ヘラドロクシーに認識されるでしょう」

 

「僕もそれが聞いたことがあります……でも、どうして彼は性格が変わったでしょうか?」


「それは考えられる原因が幾つがある、頭に傷が負ってにより、脳のダメージがおこせたか、環境的に身の周りの事相、または人為の刺激を与えられる影響とか、どちらにせよ、君はこのまま彼と密着に付き合うと、ヤングエイジェントになるの障害になるかもしれない」 


「ご忠告を知らせてありがとうございます。彼の付き合いを気をつけます。……僕はヤングエイジェントになりたいですが、でも、仲間ですから、彼の事情を知ること以上、僕は井口さんの事を見捨ていけません。出来れば、彼を助け上げたいです」


「今日は彼と会う予定はあるのか?」


「特にありません。でも、シャドマイラが現れたら、デバイスで連絡します」


「では、これからの予定は?」


「空もまた晴れてきたし、天文観測をしてから帰ろうと思います」


「そうか……彼のこと、くれぐれも気をつけて」


「はい。お先に失礼します」

軽くお辞儀をして、陽太は踵を返し、控室を後にした。

その背中が見えなくなったところで、チェスターは小さくため息を漏らす。


「……愚かな後輩だよ。利用されるかもしれないのに、それをまるで意識していない。お人好しにも程がある」

代わりに感想を口にしたのは灯翠だった。

机上で町の立体マップをリアルタイム表示し、監視を続けていた智悠も、その会話を聞きながら思いを口にする。


「無謀なのか……それとも本気で井口瀧生を助けたいのか……。自分にそんな余裕もないのに、あいつは」


「彼は言葉と心が真っ直ぐ響く。ヤングエイジェントになりたいという意志も強い。その一方で、仲間を大切にし、放っておけない気持ちも理解できる……だが、それでも心配だ。灯翠、井口瀧生の件について、しばらく日野くんを見張ってくれないか?」


「夏休みだというのに、後輩一人を毎日監視するために時間を割くなんて……本当に世話焼けるね〜〜」


「陵星のジャスティスキーパーの中で、完璧に監視できるのは君しかいない。それに……君も彼のこと、結構気になっているだろう?近づくチャンスを与える。必要なら行動にも協力してくれ」


灯翠は口では面倒そうにしながらも、どこか楽しげに笑った。


「実行期限は?」


「とりあえず二週間、見守ってほしい」


「ふふ……分かったわ」

長机の上に置かれた金属製の鱗で編まれたグローブを両手にはめ、鞄を肩にかけた灯翠は、陽太の後を追うように控室を出て行った。

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