2話 初めての外
二話目なのでうまく書けていませんが、読んでくれると嬉しいです。誤字やアドバイスなどあったらお願いします。
俺が生まれてまだ4か月ぐらいしか経っていない。親の会話を聞いている限り今日は俺を連れて家の外に散歩をするらしい。俺はまだ歩けないので、母親に抱っこされて散歩するらしい。前世の歳が30歳だったので、実年齢30歳の大人が母親に抱っこされるのはとても恥ずかしい。だけど、初めての外だから、めちゃくちゃワクワクしている。初めて見る外はどんな感じなんだろう。
親が準備を終え、いざ外に行く。うわ、太陽がまぶしい。久しぶりの太陽だ。しっかりと見てみると、親の会話を聞いていた通りここは小さな村らしい。そして、聞いていた通り村人の髪色は全員赤色だった。
「あら、かわいいわね。」
突然、俺の親と同い年ぐらいの女性が話しかけてきた。
「久しぶりね、マリッサ。」
「そうね。久しぶりね、デロッサ。」
俺の親の名前はデロッサというらしい。そして、この話しかけてきた女性の名前はマリッサというらしい。
「この子がこの前生まれたライカート?」
「そうよ。無事に生まれて良かったわ。」
俺の名前はライカートというらしい。自分の名前が分かっただけでも収穫は大きい。
「そろそろ行くね。またね。」
「またね。」
デロッサがどこかに行くのを見送ると、マリッサは畑のほうへ歩いて行った。
この村は縄文、弥生時代ぐらいの生活をしているらしい。ただ、生活のほとんどに魔法が取り入れられていて、農業や狩猟など様々な場面に魔法を使っている。見た感じ水、火、土、風、治癒の魔法があるみたいだ。いろんな魔法が使えるようになりたいものだ。
「魔物が出たぞーー。」
突然、若い男の声が村中に響いた。魔物??怖すぎるんだけど。
「大丈夫よ、ライカート。」
俺が怖がっているのをデロッサが気付き、俺をなだめてくれる。実年齢30歳が母親になだめさせられるのはとても恥ずかしい。
遠くから魔物を見るといのししみたいな見た目の魔物だった。結構大きくてトラックぐらいの大きさがあった。
「イーノルドだーー。」
「ラインド頼むー。」
あの魔物はイーノルドと言い、俺の父はラインドというらしく、俺の父が魔物を討伐するらしい。父親の剣術を見るのは初めてなので、とても楽しみだ。
『地流 地天斬』
技名を言ったと同時に剣を振り、衝撃波が飛び、イーノルドが真っ二つになった。すごいと率直にそう思った。あんな狂暴そうな魔物を一撃で倒すとはラインドはかなり強いのかもしれない。
今日の夕飯はイーノルドの丸焼きで村はお祭り騒ぎだ。イーノルドの丸焼きを中心に囲んで、踊ったり、お酒を飲んで騒いだりしている。とても楽しそうだ。これじゃうまく寝付けないではないか。でも、今日は村のことや父親の剣術のことなどいろいろなことについて知れて、とても良かった。