1話 俺、転生しちゃった
頑張って書いたので、読んでくれると嬉しいです。
俺の名前は赤鳥裕司だ。正直俺は人生の勝ち組だと思う。なぜだって。俺が住んでいるのは都心のタワマン最上階で、最愛の妻と娘が毎日仕事に行くのを見送ってくれる。そして、俺は年収2000万越えで、海外製の高級車でいつも出勤している。これを見たら誰でも勝ち組だと思うだろう。
今日は仕事がいつもより早く片付いたので、娘の遊び相手にでもなろうか。家事を手伝える男じゃないと夫失格だからな。そんなこと考えながら海外製の高級車を運転して帰宅していた。あと少しで家に到着だなと思いながら交差点を横断しようとしたら居眠り運転の車が突っ込んできた。そして、この世の終わりかと思うほどの爆発音が聞こえた。
「え、なんで??こうなったの??せっかく人生いい調子だったのに。俺が死んだ後どうなるんだろう。あぁ、意識薄くなってきた。俺もう死ぬんだよなぁ。」
あれ、ここどこだろう。今まで見たことのない景色だ。てか、確か俺死んだはず。なんか赤髪の美形の男女が俺のことを見下ろしている。
「うわー。かわいいぃぃ。元気そうな子で良かったね。」
「そうだな。元気の良さそうないい子だな。良かった。」
ここは縄文時代みたいな家だな。えっと、もしかして俺、転生しちゃったーーー。これからどうしよーーー。
「んんん。」
「これで良し。」
これで良しじゃねーよ。急に変なもの食べさせるなよ。苦しいじゃねーかよ。俺のこの世界の親は鬼か。何を食べさせられたんだろう。どうせこの世界特有の生まれたときに食べさせるものなのだろう。
あとから知ったがここはアビス村という村で赤髪のある一族が住んでいるらしい。俺はそこの村長の息子に生まれちゃったらしい。家は竪穴式住居みたいなかんじで、生活水準はそこまで高くないみたいだ。そして、この世界は剣と魔法の世界らしい。俺も男だ。魔法にはめちゃくちゃ興味がある。俺の中二心を揺さぶる魔法はこの世界に来たからには少しは覚えたいと思う。
母親は料理の時や怪我をした時など様々な時に魔法を使っている。親の会話を聞いていると、父親は剣術の腕がとてもいいらしく、母親は魔法の腕がいいらしい。将来的には母親から魔法でも教えてもらおうと思う。俺の魔法の才能はどうなのか、できれば才能があってほしい。剣術のほうは教えてもらわなくていいかな。剣とか重そうだし、扱うの大変そうだし。父親よごめん。
せっかく前の世界で頑張って勝ち組になれたのにと思うが、とりあえず元の世界に戻る方法を考えようと思う。まぁ、そんな方法あるのか分からないし、まだ赤ん坊だから動けないけど頑張ろう。