命日より、誕生日-エッセイ-
昨日、アートに参加しました。
あの人との思い出。
そのようなテーマで、
多くの人が想ったのは、
亡くなった人の思い出でした。
僕もその一人でした。
亡くなった友人にあった
当時地元にあった
ロッテリアで、
バーガーを食べながら
いつもの話。
友人が病気とは、
知りませんでした。
いつものように
"死にたい"と言うと
僕が"もったいない"
と言う、お決まりのパターン。
友人は"君らしい"と言って、
か細く笑いました。
それから数ヶ月後、
息を引き取りました。
僕は命日って嫌いです。
今でも友人の誕生日、
8月9日に
何もしませんが
何かを思います。
もうすぐ僕らは
40歳です。
無事に迎えられるかは、
誰にもわかりません。
でも生きてるよ、
僕はまだ、友人。
2022.4.21 櫻井良学