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オレンジな彼女

作者: タマネギ

オレンジジュースのグラスに、

オレンジをのっけてみたい。

彼女はそう言って、

そのグラスには大きすぎる

オレンジを、挟み込んだ。


そんなことをして、何になるのと、

聞いてみたくなったけれど、

一見意味のなさそうなことを、

終わらせていくのが、

彼女のいいところだと思って。


すごいねぇ……きれいで、

美味しそうだと言った。

彼女はご満悦な笑顔で、

目をきょろきょろさせ、、

オレンジジュースを飲んでいた。


そして、ぼくは言った。

ねぇ……少し飲ませてよ。

彼女は、今度は目を丸くして、

首を縦に何度も振った。

感染症のことは忘れられた。


コミュニケーション、

未来へのパス、それはきっと、

一見、意味のなさそうなことを

丁寧に終わらせていくことから、

始まるんだろう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「すごいねぇ……きれいで美味しそうだ」 この感性、好きです(笑) オレンジのようにフレッシュで明るい、すてきなお嬢さんを想像しました。
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