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境界線
白と黒の間には、無限のグレーがある。善と悪の間には、無限の理由がある。
子供の頃は、世界は単純だった。ヒーローと怪獣。正義と悪。大人になるにつれて、境界線が滲んでいく。
あいつの正義は、僕の悪。僕の幸せは、誰かの不幸。トレードオフの世界で、僕らは何かを犠牲にして生きている。
線を引いたのは誰? 壁を作ったのは誰? 自分を守るためのバリケードが、いつの間にか檻になっている。
外に出たいのか、中にいたいのか。境界線の上で、今日もふらふらと綱渡り。落ちたらそこは、何色の世界だろう。




