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黒詩集  作者: ユーリ・S・イブニングムーン
23/40

経過

月日は過ぎていく、

少しずつ速度を増しながら、

加速度が正の値を持つかのように、

昔に比べて今は早い。


過ぎることは、妙に虚しくて、

なんだか悲しく怖いのである。


あれ、闇が来るといった感じ、

見えない闇に包まれる感じ。


人は旅立つものだから、

この世界もそういうふうにできている、

人が興味を引くように、

そして何かを見つけ出させるように、

神話が何を語っているのか。


なんで言い伝えは存在するのか。

一言はそれも考える、それ以外に重要。


それを見る人の方に重要。


いつか全てが変わるように、

いつか全てが分かるように。


それを望むのである。

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