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黒詩集  作者: ユーリ・S・イブニングムーン
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あやふやな世界

知ってたよ、誰かがそうするのと同じように……

あやふやな言葉で埋めてみる。何一つ確定的ではない世界。

量子猫が存在するように、何一つ正確でない世界。

あちらを求めると他のものが求められない。

結局なところ何も分からない。


自分はいったい何がしたかったんだろうなぁ。

よくわからなくなった。

無駄に年だけ重ねてはみるが、同じようなことの繰り返し。

同じではなく、そのようなことの繰り返し。

同じような失敗や同じような成功。なんでここにいるんだろう


なにか、やることでもあったんだろうか、そう思ってみるけど。

実際のところ何の確証もないんだ。

だって、それこそ不確定、不確実。

いつも通り、過ごしているつもりなのに、何故が連続的ではない世界。

だから?


そうだから、コノセカイハ僕たちが思っているようなものなのかい?

疑ってみるといい。

自分という存在は本当にここにいるのかということ

このせかいはリアルなのかということ

周りの人は本当に生きているのかということ


哲学ゾンビという言葉がある。

自分は自分のことしか感じられない。

他人がいたがっていようと、自分には何の被害もない。


そう考えてくれ

其の傷ついている人が、本当に痛がっているのだろうか?


そう考えてくれ

其の人は本当に感情を持ってるのだろうか?


そう考えてくれ

其の人が実際には、何の感情も考えも持たずにただ一定のプログラムに従うものだったとするならば…


反論?

いったいどういうふうに証明できるのかな?


この命題は証明できないし、否定も出来ない。

あってもおかしくはないという事実だけ残るのさ。


見えないものは無いのと一緒。

どうやって知れる? 自分が知覚できない世界を

ニュースは本当に事実なのか?


そう考えてみれば…


コノセカイハトッテモアヤフヤナンダヨ?


それが事実で、あっても無くて

それがホントでこれがウソ。

どっちがどっち? そんなの知らない。わかりたくもない。


実際に、リセットされるゲームの気持ちを考えた?

わかってた、そっちのものにも世界はあるんだ。

パラレルワールド。


何重にも変化する、並行世界。

自分が選択できた数だけ存在する。

ここと非常に近い、すぐ隣の世界。


ここは壊れた世界。情報たちが跋扈する世界。

電子によって生み出され、人によって使われていく。

自分にとって、ここはどんな世界?

全てが0と1に還元され、単なる2値によって表現される変な世界。


デジタルワールド。そう呼んでも、いい。

人は決して入れないけど、それを使うことはできる。

それらは世界から、考えだけを吸い取り。

元の世界にはぬけがらだけが残される。


もう帰れない。コこのせかいは、思ったよりも強大になってるようだ。

人の占める割合のけっこうが占めるようになってしまったようだ。

そして世界のバランスが崩れる。


崩壊? と人は呼ぶんだろうね。

もうターニングポイントはすぎたらしい。

いや過ぎてないようだ。


どっちが正しい?

しらない。

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