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本の世界の鍛冶士 柊シズクの物語  作者: 川崎タイチ
超未来都市 NIISSA<ニーサ> カグツチ編
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第91話 ロケット部⑥カグツチの慈愛と黄金色の菓子

 カグツチに言われて熊野本宮大社へ向かうのを急遽取りやめてホームポイントに戻ることになった。

 途中、一願寺に再度立ち寄り……。


「トモカ……ホントに?手打ちにしたのよね?……再度確認するけど、シズク様とは平和的に解決したのよね!?」


 ……っと、しつこく再確認されてたが……。


「私は不本意だけど……!ミカから……おっと……闇のニート神から伝書鳩が飛んできて『手打ちに処せよ!』とカグツチに伝令が入ったわ。しゃーなしって事だね」


「でもさ?コレって……悪戯になるんじゃない?」

 っと牽制を入れつつ敵意を見せておいた。


 ◇


 我々、カグツチ一派もそう舐められては困る。

 先祖か歴代かはどう定義したらわからないけど、太陽神という地位にあぐらをかく現状の『闇のニート神』に対しヤラレっぱなしでは、カグツチに信仰と沢山の『慈愛』を受ける現状、報いるのが神でありそれがカグツチだからだ。


 ちなみに『慈愛』と表現したのは決して間違ってはいない。

 カグツチも『まだまだ若い神』であり、人々からは子を愛するような信仰を受けているからだ。

 神である以前に、カグツチは地域の子のような存在でもある。

 主に、地域住民の皆さんにはとてもお世話になっているのだ。


 神社の清掃活動から、日々の賽銭、お参りまでと地域住民の方々は毎日のように竈山神社へと足を運んでいる。そして、竈山神社を中心として街全体が大きく発展途上真っ最中だ。


 カグツチも地道に信仰を高め日々尽力している。お互いに良い関係を築いていた。そして一部の人間はカグツチの存在を認知し、協力関係にある。その一人として私である『水城 トモカ』だ。

 当然、ロケット部もカグツチ一派の一つだ。周辺地域の町工場組合や鉄鋼業界もカグツチの精神の傘下に入っている。近年、縮小化したのは、カグツチの代変わりがの行事があったため、一時的に精神が下がったのも一因している。


 ちなみに、カグツチは幼い頃から知っている。同い年だから中年女性の容姿をしているのは『関係ある人々に舐められない』為のもので、実際は結構な美少女でもある。

 当然学校へは通っているが、私と違って私立の女子校に通っている。


 ――おかしな事にキリスト系の学校だ。

 本人は宗教というものには全く興味が無く、むしろ無神論者でもあった。


 無神論者が今や神となり人々を導こうとしている。

 人間であった頃の彼女を知っているだけに違和感しかない。


 それも相まってか、科学に対しての考え方がかなり取り入れる事が多い。

 私S660もパワートレイン周りがカグツチの精神のお陰で凄まじいパワーが出る。


 ……と、言うことで、カグツチのお陰で発展・成功している為、彼女には恩がある人々は協力は惜しまないであろう。そのうちの一人だ。


 そりゃ……好戦的な連中の集合体であるカグツチ一派が今回の件で黙っているとは到底思えない。

 いや、むしろ喜んで戦火に身を投じるだろう。

 いやいや、むしろ 先陣切って戦闘をおっ始めるヤベー連中の集合体である。


 もちろん、ロケット部もとてもとても大好きだ!

 名称はロケットであるが、当然『ミサイル』に転用する事も当然可能である。


 という事で、本心を隠しながら行動することに……!


 ◇


「ホント……に?」

 ミラは当然疑問に思う。

 いかんせん、前科2犯である!

 その残骸が『友ヶ島』にあるからだ。


 ……第2次『異世界対戦』とでも仮称しておこう。

 1次対戦は語るほどの内容ではないが、2次は大変な事になった。

 あの高野山の『宿坊会』と1戦交えたからだ。


 ――日本一信仰がアツそうなヤベー団体だ!

 下手すると世界でも5本の指に入るかもしれない?


「ホントホント!さすがに宿坊会との交戦はマジ卍?」


 ――リアルに卍だ!!

 宿坊会は卍マークを45度程回してるヤバい感じがする団体で、『僧侶』がゴロゴロ居る。当然ベホマ◯ンが使える方ではなく、『夢想阿修羅拳』を使うほうだ!


 あと、僧侶はベホマ◯ンは使えなかった。

 ただ、宿坊会の筆頭である『黒龍会の不動龍』……の相談役?だろうか、探偵事務所の『金髪JK』が『ベホマ◯ン使う』だけでなく、桁外れの戦闘力を持っていた。

 その金髪JKだが、悪名高き『水槽楽部の元部長』だ!

 今回は、さすがに『輪廻側』の隠し兵器みたいな存在だし……。


 ――今回の戦争に、まさか登場することはないだろう!!!


「……で、β6600を返せと?」


 ……ジト目をキメるミラである。


「いや、一応そのカメラはロケット部の備品だし。返してもらわないと」

「あと、ついでに残光を付与しておいてね!」


 ――スッと『黄金色の菓子』を差し出した!

 我々ロケット部の資金力は米帝の高校をも凌駕するのである!


 ……スッ……。

 光速を越える速度で『黄金色の菓子』を懐に収める!


 ――花神ミラとカグツチの間には何事も障害は無かった……!



「真心がこもった信仰心に……報いてこそ神の所業!!!」


 おい!アレだけ疑いをかけられていたのに、手のひらがクルクルとお見事に廻っておられる!



 振り返るミラのパーカー背に……。


 『I ♡ SONTAKU』

『Cake of the gold』


 さすが、中二病のニート神・闇の王『天野 ミカ』の一派の懐刀だけのことはある。


 ――残光を付与したβ6600を取り戻した!

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