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本の世界の鍛冶士 柊シズクの物語  作者: 川崎タイチ
超未来都市 NIISSA<ニーサ> カグツチ編
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第107話 過去改変の代償

 ドヤ顔をキメるトモカに花梨と日花梨は苛立ちを露わにする!!

 そして、その姿を冷静沈着で余裕の表情を見せるトモカ。


 ――一触即発か!!


『ぶちょー!ドヤ顔をキメてるばあいかぁ~!さっさと逃げるぞ~!!』

 そそくさと助手席に座ってS660の帆を閉じようとする!!


『ああん!ちょいちょおい~!』

 バタンと鮮やかにタルガトップの帆をカチッ!っと閉めた!!


『よし!全力で逃げるよ!!!』

 急発進するS660!!!


『……な、なん!!!むちゃくちゃ早い!』


 結菜は、助手席から顔を出し、手を振る!

『ごめーんねー!うちら非戦闘員なんでーさっさと逃げる!!』

 っと言い残し、走り去った!!


「は、はやい!逃走までが!!!」

 ドヤ顔からたった10秒の出来事だった……!

 シズクは思わずシルフィードソードを落とした!

 花梨は幸村を抜刀すら出来なかった!


 鍔迫り合いをしていたミカは呆気にとられる!


 日花梨はそのスキを逃さない!!

 おもいッきりミカを蹴飛ばした!!!


『ぬわっ!!!』

 ミカは1kmは先にあろう大斎原の大鳥居を間をすっ飛び、熊野川へ叩き込まれた!!

 日本最大級の鳥居よりデカい水柱が立ち上がった!


『……ふむ、大鎌で消し飛ばさないのか!』

 凄まじいご立派なデスサイズはいつの間にかなくなっていた!

『花梨ちゃん!そりゃそうでしょでしょ!今回の件はシズクちゃんがやっぱ卑怯だからかなかな!』

『あと、テコの原理ってやつやつ?いうても神様?っぽい人なんだからアレくらいなら御戲れ事くらいでしょ?でしょ?』


 大斎原に立つ樹が薙ぎ倒されるほどの強蹴りです。


 ほんわかモードの雰囲気で話している……空気は一瞬で凍る!

 閉まっていたと思われていてた『大鎌』はシズクのクビに刃が触れて一筋の血の筋が流れる

『この鎌で触れることができる。それって殺せるってことだよだよ?』

『シズクちゃんには3回水槽楽部が助けられてるから、今回は見逃すけどけど』

『あと2回だからねね!』


 ――日花梨の太刀筋が全く見えなかった!!


『……ふむ、私もこの鎌に触れることが出来るから、処刑対象か?』

『……あと、私の真似をして食パンぶっ叩いたこともあるだろう……いい加減な事言うな!』


 食パンをぶっ叩いて粉々にした過去があるらしい!


『とにかく!「火のレリクス・カグツチ」の所は、手打ちにするって、決めたはずかなかな?なぜ、またカチコミしたのかなかな?』


『まあ……代償受けたからいいっかなかな』


 代償?を受けた覚えはシズクにはない。

 かと思われたが、あたりを見わわすと……!


「戻って来ちゃった……の、マズイんじゃない!?だって、私達の世界ではアデレードシャッフルはできない!!あと、バイク……チズミさんの所!!」

「って、ここ、いつの何処!!」


 シズクはスマートフォンを取り出し、確認する

 ――スフィアの分配は2:3だ!

 日付を見ると……!

「な、なんで!!これって前回の手打ちにする話をするために熊野本宮大社に来た日じゃない!でも、SNSは……進んでる……」


『……ふむ、それはそうだ。過去に跳べるわけがないだろう。なんたらシャッフル?で飛んだのは過去ではなく、輪廻したからだ』

『……だた、災悪の時である12月10日より1年未来だが』

『……ふむ……土の一派の連中は「災悪の時」以降に進めなかったのか。奴ら……戻ったら絶望するだろう1年過ぎたただけで1年間をぐーるぐる回ってるのが2年目をぐーるぐる回るのに変わっただけだと思うまい!!』

『……我々水槽楽部的には、水槽楽部OBだが、我々的は青春永遠楽しんでるラッキーステージだがな!』


 花梨と日花梨曰く、『災悪の時である12月10日』以降の12月11日から1年間をぐるぐる少年探偵団のように永遠のJKライフ(花梨は省く)状態らしい。但し、記憶を継承しているのは『水槽楽部メンバー』だけらしい。


『ということは、シズクちゃんは『輪廻を観測できない人』だねだね!』

『まあ、多分だけど、あの賽銭どろぼーさんも観測できちゃう系だろうかなかな?』


 輪廻のお陰で、『賽銭どろぼー』の犯人は巫女様にバレていたニート神である。

 多分、主人である御神様は巫女に蹴り飛ばされたのだろう。


「え!じゃあ!もう一回、カー・ハー・ツヴァイやり直し!!」

 カグツチ手打ちの談合に来た日にいるということは、高野龍神スカイラインへ行く前の『時』になるからだ!


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